アジアカップ2019の決勝戦が2月1日(金)23:00にキックオフとなります。
日本 vs カタール
日本が勝てば2大会ぶり6度目の優勝。
カタールが勝てばアジアカップ初優勝。
どちらにとっても負けられない戦いがそこにはあります。
と言いたいところですが、決勝戦の雲行きが怪しくなってきました。
それは決勝戦が行われるかどうかにかかわる重大な規定違反があったかどうかが焦点となり、アジアサッカー連盟(AFC)がどう判断するのか。
2/1 21:30追記
これによって、ここまで8得点のアルモエズアリ選手、中心選手のバサム・アルラウィ選手は決勝戦に出場できます!面白くなってきましたね。
カタールの2選手に代表資格がない!?
そんなバカな!?と思うかもしれませんが、
カタールは国を挙げてのスポーツ強化のため、外国の選手をどんどん帰化させていってるんですね。
アジアカップに出場しているカタールの選手の中にも帰化選手がいます。そして、代表資格がないのではないかと言われているのは以下の2選手です。
ひとりは、カタールの注目選手として以前にも紹介したFWの22歳、アルモエズアリ選手です。
この選手は北アフリカのスーダン出身で、今はカタールの強豪クラブ・アルドゥハイルに所属しています。アルドゥハイルは中島翔哉の移籍先として話題になったクラブです。
アルモエズアリは、これまでに8得点を挙げており、アジアカップタイ記録に並び、今大会の得点王は確実です。
もうひとりは、DFの21歳、バサム・アルラウィという選手です。
この選手はイラク出身で、アルモエズアリと同じアルドゥハイルに所属しています。
アルラウィはDFながら、初戦のイエメン戦、そして決勝トーナメントラウンド16の母国イラク戦でそれぞれ1ゴール決めています。
この2選手がそもそも代表資格がない疑惑で、準決勝でカタール代表に負けたUAEのサッカー協会が、AFCに異議申し立てを行ったようです。
帰化選手の代表資格の条件とは
安易な帰化に歯止めをかけるため、国際サッカー連盟(FIFA)の規定では、
帰化した選手が代表になるためには、帰化した国に18歳に達した後5年以上継続して居住しなければいけないという決まりがあります。
もう一度、疑惑の目が向けられている2選手の年齢をみてみましょう。
アルモエズアリ→22歳
バサム・アルラウィ→21歳
どうみても18歳に達してからまだ5年経っていません。
そうすると、この規定に違反しアウトのような気がしますね。
もっとも、両親か祖父母がその国籍を有しているのであれば、この5年以上の継続居住要件は適用除外となります。
今回のアルモエズアリとバサム・アルラウィの両親あるいは祖父母がカタール国籍を有していれば問題ありませんが、そうでなけば代表資格がないことになります。
異議申し立てを行っているUAEサッカー協会は、両親・祖父母がカタール国籍でないことを証明できる文書も持っているといいます。
この2選手が規定違反ということなれば、これまでの試合はどうなるのか?
AFCの規定によると、代表資格がない選手が出場した試合は、没収試合として処理されるようです。
もっとも、決勝までこの問題が見過ごされてきたことの方が問題のような気もしますね。AFCのチェックが甘々といわれても仕方ありません。
果たして、AFCの判断はいかに!?
決勝戦は日本vsカタールのままやるべきだ!
代表資格がないと判断された場合、これまでアルモエズアリとバサム・アルラウィが出場した試合をすべて没収試合とすると大混乱に陥ります。
かといって、何のお咎めなしでは負けたチームが黙っていないでしょう。特に、準決勝で負けた開催国のUAEは必死で抗議することが予想されます。
そこで、もし代表資格がないと判断されたのなら、その選手がゴールした記録は抹消。アルモエズアリが8ゴール、アルラウィが2ゴールですが、これらをすべて抹消してもカタールはスコア上は勝っていますので、決勝進出の資格までははく奪する必要はないと思います。
これによりアルモエズアリの得点王はなくなります。
そして、決勝戦は没収試合とするのではなく、2選手の出場停止措置をし、予定通り日本vsカタールで行うのが一番ベストな解決方法だと思います。
本当ならカタール最強の布陣を倒してこそ真のアジアチャンピオンと言えるんでしょうが、それは仕方がありませんね。
願わくば、2選手とも両親あるいは祖父母がカタール国籍を有しており、何の問題もなかったという結論となってほしいですけどね。
まとめ
せっかくの決勝戦に水を差す形になってしまった今回の疑惑。
AFCは決勝戦までに何らかの結論を出すのでしょうか。
一番つまらないオチは、日本が不戦勝で優勝という結論ですね。これだけは避けてほしいなと思います。
最後はどういう形であれ、試合を行い勝って優勝を決めてほしい!
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