1月13日、アジアカップ2019、グループリーグ第2戦のオマーン戦が行われました。
結果は1ー0で勝利!!
オマーン代表について詳しくまとめた記事

初戦のトルクメニスタン戦は勝利したものの、FIFAランキング127位のチームに先制点を許すなど内容的には大苦戦と言っていい試合でした。
2戦目のオマーン戦、森保監督はスタメンを2人入れ替えてきました。
大迫が怪我により大事をとってスタメンを外れています。
大迫に代わってスタメンに起用されたのは、北川航也(23、清水エスパルス)でした。初戦での動きの悪さから、武藤嘉紀が起用されるのではないかという予想もされましたが、森保監督が選んだのは追加招集の武藤ではなく、当初からのメンバーの北川でした。
ボランチには体調が戻ってきた本職の遠藤航を起用。初戦ボランチとして出場した冨安は、本職のセンターバックでスタメン出場しました。
もう少しスタメンを変えてくるかと思いましたが、それほどいじりませんでしたね。
それではオマーン戦を振り返っていきましょう。
大迫不在が及ぼす影響が深刻・・・
オマーン戦は、大迫不在の中どこまで戦力を落とさずにやれるかが注目された一戦でした。
代わりにスタメンに入った北川も途中交代で入った武藤も、期待された活躍を見せることはできませんでした。
北川にも武藤にも大迫のプレーの代わりを求めているわけではありません。
北川にも武藤にもそれぞれに特徴があって、大迫とは違ったプレースタイルを持っています。
北川はコンビを組んだ相手の長所を引き出すタイプで、そういった意味では南野の良さを引き出したとも言えるかもしれません。しかし、1トップとしての役割はやっぱりシュートを放ってゴールを奪うことです。FWとしてインパクトを残すことができず、物足りなさを感じました。
武藤も恵まれた身体能力と、強靭な肉体を活かした力強いドリブルからのシュートを得意しますが、この試合ではほとんど見ることができませんでした。
大迫の抜けた穴はとてつもなく大きいんじゃないかと感じさせる試合でした。
おそらく大迫は次の試合復帰してくると思いますが、今後決勝トーナメントに進む中でまた負傷するかもしれません。
今後のためにも、北川あるいは武藤とのコンビネーションの確認をしっかりしておいてほしいと思います。
それでは、前半・後半のハイライトシーンなどを振り返っていきましょう。
前半は原口のPKで先制ゴール
前半1分、いきなり堂安がチャンスを作りました。右サイドをドリブル突破し、中央へグラウンダーのパス。中央の原口がシュートを放つもゴールバーに当たりゴールならず。決めておきたいシーンでした。
南野もチャンスを作ります。前半8分、こぼれ球にいち早く反応した南野がGKと1対1となりますが、南野の放ったシュートをGKがスーパーセーブ。また、前半12分、冨安からのロングフィードを最前線で南野がフリーでトラップしてすぐさまシュート。ゴール右サイドに外れてしまいました。
前半20分、日本に最大のピンチ。警戒すべき選手、ムフセン・アルガッサニ選手がペナルティエリア右で権田をかわし、シュート。ゴール前には冨安もいましたが、冨安の足も届かずあわやゴールかというシーン。わずかにずれて事なきを得ました。
今度は前半24分、日本にビッグチャンスが訪れます。遠藤が中盤で相手に競り勝ちボールを奪うと、素早く前線の南野へ鋭いパス。それを受けた南野がシュートを放つも、またしてもGKがスーパーセーブ。こぼれ球を堂安が強烈なシュートを放つも相手DFにクリアされてしまいました。
そして前半28分、ついに原口の先制ゴールが生まれました。原口を起点に堂安→南野とつなぎ、シュートのこぼれ球に反応した原口がペナルティエリア内で倒されてPK。それを原口が落ち着いて決めました。
(ほんとにPKに値するファールなのかちょっと疑問ですが、まあ目をつぶりましょう・・・)
前半44分、逆に日本はオマーンにPK献上かというシーンがありました。コーナーキックからのこぼれ球を相手にシュートを撃たれ、長友が懸命に身体でブロックしコーナーキックに逃れましたが、スローで見ると長友の腕に当たっていました。相手はPKを主張しましたが、主審は認めませんでした。日本にとってはラッキーでした。
前半は良くも悪くも南野劇場でした。チャンスを多く作ったという意味ではよかったですが、そのチャンスをことごとく外しました。相手GKのファインセーブもありましたが、1点は決めておきたかったですね。
後半は得点の匂いせず・・・
後半、日本は選手交代はなく、両チームとも静かな立ち上がり。
後半11分、追加点が欲しい森保監督は、北川に代えてイングランド・プレミアリーグで活躍する武藤を投入しました。武藤はロシアワールドカップのポーランド戦以来、森保ジャパンでは初出場となりました。
後半は両チームともなかなか攻め手が見つかりません。後半23分にオマーンがようやく後半初シュート。
後半日本の初シュートは後半34分になってようやく堂安がキーパー真正面のシュートを放ちました。
後半38分、原口のセンタリングを武藤が折り返し、堂安がシュートを放つも枠外。ただ、これは武藤のオフサイドの判定。
後半39分に堂安に代えて伊東純也を投入。
後半44分に原口から伊東にスルーパス。伊東がそのスピードを活かしてドリブルで持ち込みシュート。キーパーに弾かれますが、惜しいシーンでした。
後半アディショナルタイム、自陣でボールを奪った日本は一気にカウンター。南野が相手と競りながら長いドリブルをし、ペナルティエリアのわずか外でファウルを誘います。原口のフリーキックは止められてしまいました。
後半日本は全くいいところを見せることができず終了。
森保監督は、もっと早く選手交代をして流れを早く変えるべきでしたね。
オマーン戦での全出場選手を採点
勝手に10段階で評価してみました。
ディフェンス陣は無失点に抑えたということで及第点の6点。
遠藤・柴崎のボランチコンビは安定しており、6.5点
南野は果敢に仕掛け何度もシュートを放つもゴールを決めきることができず、6点。
原口はハードワークをこなしチームに貢献、6.5点
堂安も果敢に攻めるもゴールを決めきれず、6点。
大迫に代わりスタメン起用された北川はほとんど活躍を見せることなく途中交代で5点。
北川に代わって途中出場した武藤もいいところを見せることができず5点。
途中出場の伊東は少ない出場時間ながらスピードを活かしたチャンスを生み出し、6点。
【スタメン】(選手名をクリックすると選手情報の記事に飛びます)
GK | 権田修一(29) | サガン鳥栖 | 6 | |
DF | 長友佑都(32) | ガラタサライ | 6 | |
DF | 冨安健洋(20) | シント=トロイデン | 6 | |
DF | 吉田麻也(30) | サウサンプトン | 6 | |
DF | 酒井宏樹(28) | マルセイユ | 6 | |
MF | 遠藤 航(25) | シント=トロイデン | 6.5 | |
MF | 柴崎 岳(26) | ヘタフェ | 6.5 | |
MF | 堂安 律(20) | フローニンゲン | 後半39分OUT | 6 |
MF | 原口元気(27) | ハノーファー | 6.5 | |
MF | 南野拓実(23) | ザルツブルク | 6 | |
FW | 北川航也(22) | 清水エスパルス | 後半11分OUT | 5 |
【途中出場】
FW | 武藤嘉紀(26) | ニューカッスル | 後半11分IN | 5 |
MF | 伊東純也(25) | 柏レイソル | 後半39分IN | 6 |
森保監督・原口・南野の試合後のインタビュー
森保監督
- 選手たちが勝ってグループステージ突破を決めようということでハードワークできた。
- サポーター、テレビの前で観戦している皆様に勝利を報告できてよかった。
- 総力戦でこのアジアカップ戦っていく。全員使っていきたい。
- 次の一戦に向けて、勝利を目指して最善の準備をしていく。
原口元気
- 勝ちましたし、予選は突破しましたけど、内容的にはよくなかったですね。
- 前半は非常によかったですが、チャンスを決めきれず・・・
- 後半はペースを掴むことができなかった。
- このままじゃ決勝トーナメントで勝てない、チームとしても個人としても精度をあげないといけない。
- 1位突破が僕らの目標。3戦目も勝ち点3をとる。
南野拓実
- 相手も後がない状況で激しく来るのが分かっていた。チームのために身体を張ることが自分の役割。
- 個人的にはチャンスはありましたし、決めきれなかったのは自分の課題。
- 3戦全勝して、決勝トーナメントに向けて勢いに乗っていければ。
まとめ
はっきり言ってこのオマーン戦は審判に助けられたといっても過言ではないでしょう。
原口が得たPKも微妙な判定でしたし、長友がハンドしたシーンも見逃されました。
内容的にも決して良くありませんでした。
次の3戦目は、グループ最大の難敵ウズベキスタンです。おそらくウズベキスタンも2連勝で日本戦を迎えると思います。グループ1位をかけた直接対決となります。
調子を上げていってほしいですね!
ウズベキスタン戦の日程
- 1月17日(木)22:30(日本時間)キックオフ
- テレビ朝日系 22:20~
- NHK BS1 22:00~
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