アジアカップ2019、日本の初戦は中央アジアのトルクメニスタン。
結果は3-2で日本の勝利!!
日本代表は、期待の10番・中島翔哉と急成長中のボランチ・守田英正が負傷離脱し、遠藤航が体調不良により出遅れている中、日本はこれまでとはまた違ったスタメンで臨みました。
日本が優勝したアジアカップ2011のときのメンバーは、吉田麻也、長友佑都、権田修一の3人のみです。
引用:サッカーダイジェストweb版
中島の代わりに乾貴士が追加招集されましたが、中島のポジションには森保ジャパンで実績のある原口元気が起用されました。
ボランチで柴崎岳とコンビを組むのは、本来センターバックの冨安健洋。堂安と並ぶチーム最年少の冨安に経験を積ませる意図でしょうか。
センターバックで吉田とコンビを組むのは槙野智章。三浦弦太がしたが、起用されるのではないかと思いましたが、槙野の経験を優先したのでしょう。
GKは横一線で予想がしづらいところでしたが、サガン鳥栖で孤軍奮闘の活躍をしてきた権田が選ばれました。
勝利が至上命題の中、次につながる試合ができたのでしょうか。トルクメニスタン戦の結果とともに見て行きましょう。
前半、先制点を奪われる
トルクメニスタンが5バックで守備を固める中、日本はまったくリズムを作れません。
前半は原口が効果的にボールに絡んだシーンがほとんど見られませんでした。
堂安が一人奮闘している状況が続きました。
逆にトルクメニスタンに決定的なチャンスを何回も作られるなど、DF陣も対応が後手後手に回っていました。
そして、後半26分、トルクメニスタンのアマノフ選手に意表を突いたロングシュートを直接決められて先制点を許してしまいます。誰も対応に行けていない状態でした。
アマノフって?こちらの記事にまとめてみました。

その後、ゴール前で大迫の反転から惜しいシュートがありましたが、わずかに外れてしまいました。前半日本の決定的なチャンスはこのシーンくらいだったでしょうか。
逆にあわや2点目かという危ないシーンがありました。トルクメニスタンの攻撃に日本がついていけず、強烈なシュートを撃たれましたが、権田のスーパーセーブで事なきを得ました。
前半の日本は、全体的に浮き足立ち、簡単なトラップミス、パスミスといったこれまでの日本の戦いぶりとはかけ離れた信じられない凡ミスが続きました。
また、原口は中央に寄りすぎで、左サイドからの攻撃が全く機能していませんでした。
後半、大迫の同点、そして逆転ゴール!!
後半10分、ついに日本がトルクメニスタンのゴールをこじあけました。
左サイドからの原口のパスを中央で受けた大迫勇也が相手をきれいにかわして同点ゴール。
前半は原口が中央に寄りすぎていたため、左サイドからのチャンスがほとんどありませんでした。
後半はそのポジションを修正したことにより、左からビッグチャンスが生まれました。
そして、立て続けに左サイドから逆転ゴールが生まれました。後半15分、吉田のロングフィードを受けた原口がヘディングで長友へ。キーパーと入れ替わる形で抜け出した長友がドフリーの大迫へセンタリング。大迫は無人のゴールに流し込むだけでした。
原口が左サイドに張ったことで攻撃のバリエーションが増え、中央の大迫の周りにスペースが生まれたことが功を奏しました。
堂安、アジアカップの日本代表史上最年少ゴール!!
後半26分、ついに堂安にゴールが生まれます。
ペナルティエリア内左で南野からのパスを受けた堂安がうまく反転し、得意の左足でシュート。ボールは相手DFに当たり、ゴールに吸い込まれました。
堂安の20歳6カ月24日でのゴールは、これまで小野伸二選手が持つ記録を塗り替え、アジアカップでの日本代表史上最年少ゴールとなりました。
DFのマークが甘い
前半からもたびたびマークのずれからピンチを招いていました。
2点目の失点もそんなマークのずれからの失点でした。北川がボールを奪われ、ドフリーになっていたアタエフにボールが渡ります。
このとき、吉田と槙野がいたにもかかわらず、アタエフはフリーだったのです。権田と1対1になって、たまらず倒してPKを与えてしまいますが、権田を責めるのは酷なシーンでした。
このPKを決められ1点差に迫られましたが、DFラインの修正は必須の課題となりました。
トルクメニスタン戦での全出場選手を採点
勝手に10段階で評価してみました。
ディフェンス陣は長友を除き、軒並み低評価です。格下のトルクメニスタンに2得点も奪われ、ディフェンスの連携がうまくいっていないことが露呈しました。
ただ、長友だけは攻撃で幾度となくセンタリングをあげたり、アシストも記録していましたので、7点を付けたいと思います。
原口は前半の動きで終わったなら低評価を付けようかと思いましたが、後半に息を吹き返し、左サイドで躍動していたため、6.5点。
期待された南野はいいところを見せることができず、無念の途中交代で5.5点。
2ゴールを決めた大迫、攻撃陣で一番躍動しゴールも決めた堂安は7点。
【スタメン】(選手名をクリックすると選手情報の記事に飛びます)
GK | 権田修一(29) | サガン鳥栖 | 6 | |
DF | 長友佑都(32) | ガラタサライ | 7 | |
DF | 槙野智章(31) | 浦和レッズ | 5 | |
DF | 吉田麻也(30) | サウサンプトン | 5 | |
DF | 酒井宏樹(28) | マルセイユ | 5.5 | |
MF | 冨安健洋(20) | シント=トロイデン | 6.5 | |
MF | 柴崎 岳(26) | ヘタフェ | 5.5 | |
MF | 堂安 律(20) | フローニンゲン | 7 | |
MF | 原口元気(27) | ハノーファー | 6.5 | |
MF | 南野拓実(23) | ザルツブルク | 後半28分OUT | 5.5 |
FW | 大迫勇也(28) | ブレーメン | 7 |
【途中出場】
FW | 北川航也(23) | 清水エスパルス | 後半28分IN | 5 |
森保監督の試合後のインタビュー
内容はともあれ、大事な初戦をなんとか勝った森保ジャパン。
試合後の森保監督のインタビューを見てみましょう。
- なんとか勝ったというかんじですけど、初戦は難しいと感じていた。先制されてもプレーすることをやめず、チームとして戦い続けてくれた。
- ここに来てくれたサポーター、日本で応援してくれたサポーターに感謝。
- 次はオマーン戦。すべての部分で改善が必要。成長しながら勝っていく。最善の準備をしてベストを目指す。
まとめ
先制点を奪われ苦しい展開からはじまった初戦のトルクメニスタン戦。逆転して2点差まで広げるも、1点差まで迫られてしまいました。最後は必死で守ってなんとか勝利を収めましたが、不安が残る内容でした。
次回のオマーンは、トルクメニスタンより強敵です。守備をしっかり立て直し、オマーン戦は内容も伴った勝利をみせてほしいと思います。
次回のオマーン戦の日程
- 2019年1月13日(日)22:30キックオフ
- テレビ朝日系(22:10~)
- NHK BS1(22:00~)
オマーン戦の結果も合わせてご覧ください。

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