2018年12月19日25:30(20日1:30)キックオフで始まったクラブワールドカップ2018の準決勝、鹿島アントラーズvsレアル・マドリード。
鹿島による2年前のリベンジが注目された一戦でしたが、
3-1でレアル・マドリードが勝利!
得点したのは、
- 前半44分 ギャレス・ベイル(レアル)
- 後半 8分 ギャレス・ベイル(レアル)
- 後半10分 ギャレス・ベイル(レアル)
- 後半33分 土居聖真(鹿島)
ベイルのハットトリックにより、レアルが決勝進出を決めました。
それではこの一戦を振り返ってみたいと思います。
両チームのスタメンと途中交代は?
鹿島アントラーズは、予想通り19歳の安部裕葵をスタメンで起用してきました。準々決勝のグアダラハラ戦で決めた鮮烈なゴールを奪った勢いに期待して、レアンドロに代わってのスタメン。
クラブW杯に強い土居聖真は、グアダラハラ戦でPKを決めたセルジーニョと2トップでスタメン。
右サイドバックは内田篤人に代わって西大伍がスタメンで出場しました。
サッカーダイジェストWeb版より
【途中交代】
- 後半0分 永木亮太→内田篤人
- 後半11分 西大伍→安西幸輝
- 後半36分 遠藤康→レアンドロ
一方レアル・マドリードのスタメンは以下のとおり。怪我から復帰のギャレス・ベイルが登場しました。
GK | T.クルトワ |
DF(左から) | マルセロ、S.ラモス、R.バラン、D.カルバハル |
MF(左から) | T.クロース、M.ジョレンテ、L.モドリッチ |
FW(左から) | G.ベイル、K.ベンゼマ、L.バスケス |
【途中交代】
- 後半15分 ベイル→アセンシオ
- 後半23分 バスケス→イスコ
- 後半29分 アセンシオ→カゼミーロ
試合を振り返る
前半は鹿島にもチャンスもベイルにやられる
前半1分、いきなり鹿島にビックチャンスが訪れます。セルジーニョの低い弾道のシュートはレアルのGKクルトワの手にわずかに触れコーナーキックに。このコーナーキックでも、フリーだった昌子の頭がわずかに届かず。
対するレアルはなかなかゲームを組み立てられず、時折左ウイングのベイルが怖さを見せますが、西大伍やチョン・スンヒョンが身体を張って踏ん張ります。
レアルのプレッシャーもさほど強くなく、鹿島はボールをつなぎ、徐々にレアルゴールに迫っていきます。
前半はほとんどモドリッチが効果的なプレーをしておらず、ロシアワールドカップで見せたような献身的なプレーは影を潜めていました。
ただ、前半30分を過ぎると徐々にレアルのペースになってきました。パスのスピードが明らかに速くなり、左サイドのマルセロ、ベイルのラインでチャンスを作り出すようになります。
そして前半44分、ついにレアルが牙を向きました。散々脅威となっていたレアルの左サイド。マルセロとベイルの鮮やかなワンツーからベイルが抜け出し、強烈な一撃。シュートはゴール右隅に吸い込まれていきました。
前半はレアルのエンジンがかかるまでは鹿島にもチャンスがあり、もっと積極的に攻めるべきでした。
ベイルのスピードはやはり脅威的でしたね。
後半はベイルがハットトリック!
後半は開始から鹿島が動きました。永木亮太に代えて内田篤人を投入し、永木のポジション(真ん中)に西を、西のポジション(右サイドバック)に内田を持っていきました。
これは前半一番脅威となったベイル対策として、世界を知る内田を投入したんでしょう。
しかし、ベイルのスピードは異次元でした。後半4分、内田を振り切ったベイルのセンタリングをベンゼマがやや右からシュート。ゴールキーパーも抜いてゴールかと思いきや、山本脩斗がギリギリクリア。
それでもベイルが止まりません。後半8分に、鹿島のゴールキーパーへのバックパスを見逃さず、ものすごいスピードでボールをカット。がら空きとなったゴールになんなくとゴールで2点目。
そのわずか2分後の後半10分、またマルセロとベイルのホットラインが火を噴きます。マルセロがペナルティエリア中央でためて、左サイドのベイルへパス。ベイルは左足の強烈なシュートでキーパーの上を超すスーパーゴールでハットトリック達成!
前半44分、後半8分、10分と前後半挟みましたが、わずか11分間でハットトリックを成し遂げました。
怪我あけとは思えないパフォーマンスを見せつけ、後半15分にお役御免でアセンシオと交代しました。
鹿島は西に代え、グアダラハラ戦でアシストを記録した23歳の安西幸輝を投入し反撃を試みます。
しかし、流れは完全にレアル。ベイルが交代してからは脅威が減ったものの、そこはタレント集団のレアル、ベンゼマ、アセンシオなどがゴールに襲い掛かります。
レアルの攻撃をしのぐと後半33分、絶好調の土居聖真がレアルのゴールをこじあけました。遠藤康の落としを走りながらトラップするとその勢いのままシュート。世界最高のゴールキーパー、クルトワの牙城を崩しました。一度はオフサイドの不可解な判定をされますが、ビデオアシスタントレフェリーの利用によりゴールが認められました。
土居はグアダラハラ戦でも2ゴールに活躍、2年前のクラブW杯でも1ゴール3アシストと、クラブW杯に強い男がまたしてもゴールという結果を残しました。
試合は3-1のまま終了を迎え、レアルは3連覇に向けて決勝進出、鹿島は南米王者リバープレートとの3位決定戦に回ることになりました。
今後の日程とテレビ放送は?
3位決定戦(鹿島vsリバープレート)
12月22日(土)22:30キックオフ
日テレ系地上波、Huluで22:20~
決勝戦(レアルvsアルアイン)
12月22日(土)25:30キックオフ
日テレ系地上波、Huluで25:05~
最後に
もう一つの準決勝、開催国枠のアルアイン(UAE)と南米王者リバープレートの試合は、なんとアルアインがPK戦の末勝利し決勝進出を決めています。元鹿島アントラーズの一員だったカイオが得点を決め、元サンフレッチェ広島の塩谷司もフル出場で勝利に貢献。元JリーガーがクラブW杯の決勝でも活躍するかと思うと応援したくなりますね。
鹿島は3位決定戦でリバープレートとの試合が残っています。
南米王者もこのままでは帰れないはずなので、激しい戦いになると思いますが、土居聖真を中心に是非3位を勝ち取ってほしいですね!
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