2019年6月14日からブラジルで開催されるコパ・アメリカ2019に招待国として、日本代表とカタール代表の出場が決まっています。
この2カ国はアジアカップ2019で決勝を戦った2カ国であり、実質アジアの1位と2位の国がコパアメリカに参戦することとなります。
コパ・アメリカとは?
南米サッカー連盟が主催する、南米各国のナショナルチームによる国際サッカー大会です。
ヨーロッパにおける欧州選手権(ユーロ)、アジアにおけるアジアカップと同じ位置付けの大陸選手権大会です。
その歴史はワールドカップよりも古く、第一回開催は1916年です。
開催頻度は変則的であり、決まった開催周期がありません。
南米各国がアルファベット順でホスト国を持ち回っていますが、2019年はブラジルがホスト国となります。
本来は2015年がブラジル開催の予定でしたが、2014年のワールドカップ、2016年にリオオリンピックと国際大会が続いたため、2019年のホスト予定だったチリと順番を入れ替えています。
なお2016年は特殊であり南米サッカー連盟の100周年を祝う記念大会として、アメリカで開催されました。
直近では2007年(ベネズエラ)、2011年(アルゼンチン)、2015年(チリ)、2016年(アメリカ)に開催されており、2019年(ブラジル)の次は2024年にエクアドルで開催されることが決まっています。
コパ・アメリカの参加国
コパ・アメリカは南米10カ国が基本出場国ですが、大陸選手権としては珍しく南米以外の国を毎大会招待国として招いています。
南米10カ国
ブラジル
アルゼンチン
ウルグアイ
コロンビア
チリ
ペルー
エクアドル
パラグアイ
ボリビア
ベネズエラ
招待国
2016年の記念大会はCONCACAFの6カ国(アメリカ、コスタリカ、ハイチ、メキシコ、パナマ、ジャマイカ)が招待国として参加しました。
前回の2015年大会はメキシコとジャマイカ、2011年大会はメキシコとコスタリカが招待国として参加しています。
南米大陸と距離が近いアメリカ、メキシコが招待されることが多いですが、今回の大会はアジアから2カ国が招待されています。
なおこれまでに欧州の国が招待国として参加したことはありません。
コパ・アメリカに日本が招待された理由
日本は2度目の出場であり、1999年のパラグアイ大会でも招待国として参加しています。
その時の成績は1分2敗でグループリーグ敗退となっています。
日本は2011年にも招待されていましたが、同年に日本を襲った東日本大震災のために参加を見送った経緯があります。
当初、国民を勇気付ける意味で日本代表のコパ・アメリカへの派遣を願う声もありましたが、やはり震災後の混乱の影響が大きく参加を断念しました。
南米サッカー連盟は2015年大会にも参加を打診してくれていましたが、今度はアジアカップの開催年と被ったため、断りを入れています。
そのため、今回が日本代表にとって3度目の正直といえる参加となります。

カタールが招待された理由
カタールはコパ・アメリカに初めて出場します。
参加決定は日本よりも早く、南米サッカー連盟の招待国候補リストの上位にいたと思われます。
おそらく2022年ワールドカップのホスト国というのが招待の大きな理由なのではないでしょうか。
次回大会は2024年開催のため、ホスト国として招待するのであれば、この2019年大会しかなかったと思われます。
コパ・アメリカの歴代優勝国
強豪国が揃う南米ですが、歴代最多優勝国はブラジルではなくウルグアイです。
1位(15回):ウルグアイ
2位(14回):アルゼンチン
3位(8回):ブラジル
ワールドカップで最多優勝回数を誇るブラジルさえも容易に優勝できないレベルの高さがコパ・アメリカにはあります。
さらに前回、前々回と連覇を果たしたのは、この3国ではなくチリです。
このチリがロシアワールド予選で敗退してしまうのが、南米のレベルの高さを表しています。
ちなみに歴代で招待国が優勝したことはありません。
コパ・アメリカ2019の大会日程
コパ・アメリカ2019は以下の日程で開催されます。
- 6月14日〜6月24日 一次リーグ(12カ国)
- 6月27日〜6月29日 決勝トーナメント(8カ国)
- 7月2日〜7月3日 準決勝
- 7月6日 3位決定戦
- 7月7日 決勝戦
コパ・アメリカ2019のグループリーグ組み合わせ
グループA
- ブラジル
- ペルー
- ベネズエラ
- ボリビア
グループB
- アルゼンチン
- コロンビア
- パラグアイ
- カタール
グループC
- ウルグアイ
- チリ
- 日本
- エクアドル
まとめ
南米の強豪国と本気の勝負ができる機会は日本にはワールドカップ以外にはありません。
2020年の東京オリンピックを控える日本にとっても大きな経験となることは間違いなく、そのメンバー選考にも注目が集まります。
招待国が優勝したことは歴史上ありませんが、日本代表にはぜひその歴史を打ち破ってほしいですね。
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