第97回全国高校サッカー選手権大会で、初出場ながらベスト4まで進んだ広島県の瀬戸内高校に注目が集まっています。
初出場校のベスト4は、首都圏開催となった1976年度の第55回大会以降(高校サッカー選手権の簡単な歴史)、瀬戸内高校を含めて8校あります。
そのうち、決勝に進んだチームはなんと5校、初出場初優勝の快挙を成し遂げたのは2校あります。
1976年から2018年までの42年の歴史の中で考えると、初出場初優勝を成し遂げるということは相当難しいことが分かりますね。
高校野球の夏の甲子園大会を同じ1976年以降に限ってみてみると初出場初優勝は3校ですので、野球もサッカーも同じくらい難しいということです。
今回は、1976年度(第55回)大会以降に、初出場でベスト4に進出した高校と、決勝まで進んだ高校、そして初出場初優勝を成し遂げた高校をご紹介します。
初出場ベスト4の8校、初出場初優勝の2校とは?
年度(回) | 初出場ベスト4 | 最終成績 |
1976(第55回) | 静岡学園(静岡) | 準優勝 |
八幡浜工(愛媛) | ベスト4 | |
1986(第65回) | 東海大一(静岡) ※現:東海大静岡翔洋 |
初優勝 |
国見(長崎) | 準優勝 | |
2003(第82回) | 筑陽学園(福岡) | 準優勝 |
2006(第85回) | 神村学園(鹿児島) | ベスト4 |
2009(第88回) | 山梨学院大付(山梨) ※現:山梨学院 |
初優勝 |
2018(第97回) | 瀬戸内(広島) | ?? |
【1976年度の第55回大会】
- 初出場の2校(静岡学園、八幡浜工)がベスト4に進出
- 静岡学園が決勝進出、浦和南に4-5の撃ち合いの末敗れ準優勝
【1986年度の第65回大会】
第65回大会と翌年の第66回大会はとても面白いエピソードが盛りだくさん。箇条書きで書いていきます。
- 初出場同士(東海大一と国見)の決勝
- 東海大一は元日本代表の澤登正朗(当時2年)、大嶽直人(当時3年)らを擁した
- 国見の名将・小嶺監督自身も初の選手権
- 東海大一は国見に2-0で勝ち、初出場全試合無失点優勝という快挙
- 当時ブラジル代表のフォワード・カレカが観客席で観戦
- 第65回大会に出場していた元日本代表選手は、前橋育英の山口素弘、愛知の秋田豊
- 翌年の選手権決勝も同じカード。東海大一の澤登は主将として出場。永井秀樹擁する国見に0-1で敗れ準優勝。国見は第66回大会で初優勝
当時の映像が見つかりました(若き日の澤登選手キレキレです)
【2003年度の第82回大会】
- 初出場の筑陽学園が快進撃を見せるも、第82回は平山相太(国見)の大会
- 平山は決勝戦の2得点を含む9得点で、2年連続で得点王
- 決勝戦では筑陽学園が国見に0-6の完敗で準優勝。大会史上もっとも大差となった決勝
- 国見は戦後最多タイとなる6度目の優勝(帝京と並ぶ)
【2006年度の第85回大会】
- 第85回大会の優勝校は盛岡商で、岩手県勢初の栄冠
- 初出場の神村学園は、準決勝で作陽に0-1で敗戦しベスト4
- 第2代応援マネージャーに新垣結衣(当時3年)
【2009年度の第88回大会】
- 初出場の山梨学院大付(現:山梨学院)が決勝で青森山田を1-0で破り初優勝
- 首都圏開催後2度目の初出場初優勝
準決勝の山梨学院大付vs矢板中央(栃木)戦の動画
【2018年度の第97回大会】
- 初出場の高校がベスト4まで進むのは2009年度の第88回以来9大会ぶり
- トーナメントブロック(C)に恵まれた感もあるが、それでもすごい!
- 瀬戸内が準決勝で対戦するのは、前年度大会準優勝の流経大柏
まとめ
初出場でベスト4まで勝ち進めるチームってなかなかない中、この第97回大会は広島の瀬戸内が初出場ベスト4を実現させています。
準決勝は1月12日(土)に開催されますので、瀬戸内が決勝まで進めるかに注目したいと思います。
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