堂安律(日本代表)のプレースタイルはまるでメッシ?【動画あり】

堂安はまるでメッシ? MF

キリンチャレンジカップ2018のコスタリカ戦(9/11)でA代表デビューを果たし、代表3戦目の強豪ウルグアイ相手に代表初ゴールを挙げた堂安律(どうあんりつ)選手(20)。

代表初ゴールも堂安らしいゴールでした。

堂安にかけて「マラドーアン」という愛称があったり、「大阪の至宝」あるいは「浪速のメッシ」と評される堂安律のプレースタイルはどんなものなのでしょうか。

マラドーナ、それともメッシに近いプレースタイルなのか、また堂安の実力はどの程度で日本代表のポジション争いに勝てるのか、についてまとめてみましたのでご覧ください。

 

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堂安律のプロフィールと経歴

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まず堂安律のプロフィールと経歴をまとめてみました。今の日本代表には少ない左利きで、まだ20歳の若手有望株の選手ですね。20歳で代表に招集されるだけあって、これまでの経歴も輝かしいです。

<プロフィール>

名前 堂安 律(どうあん りつ)
国籍/出身 日本/兵庫県尼崎市(韓国じゃないかというデマがありますが日本です!)
生年月日 1998年6月16日
身長/体重 172cm/70kg
利き足 左足
所属クラブ FCフローニンゲン(オランダ)
ポジション MF(主に右サイド)
その他 独身、2歳年上の兄(堂安憂)もプロサッカー選手(AC長野パルセイロ)

<経歴>

小学生時代(~2010年)

西宮サッカースクールに所属。西宮SSは1976年に創立して以来、堂安の他にもJリーガーを輩出している関西でも屈指のサッカースクールです。

中学生時代(2011年~2013年)

堂安はガンバ大阪と名古屋グランパスエイトからオファーを受けましたが、ガンバ大阪ジュニアユースに入団します。ガンバ大阪は若手の育成に定評があります。稲本潤一をはじめ、家長昭博、宇佐美貴士、井手口陽介など日本のトッププレイヤーを育て上げていますので、ここがひとつ運命の分かれ道だったと思います。

ガンバ大阪Jr.ユース時代には、2012年のときにレギュラーとして史上初のU-15年代全国3冠を達成しています。

ガンバ大阪ユース時代(2014年~2015年)

ガンバ大阪ユースで左右どちらでもできる攻撃的MFとして早くから頭角を現し、わずか1年でユースでの活躍が認められ、高校2年生になった2015年にはトップチームに2種登録(※)されました。2種登録されてからは、ほぼトップチームに帯同していました。

※ユースなど18歳以下で構成されるチームに所属しながら、Jリーグ公式戦への出場を認められること

ガンバ大阪時代(2015年~2017年)

2015年5月27日のACL決勝トーナメント1回戦のFCソウル戦で、16歳11カ月11日というクラブ史上2番目となる若さで公式戦デビュー。(公式戦最年少出場記録は、堂安より1歳年上の高木彰人で16歳8カ月12日)

リーグ戦デビューはその7日後の6月3日、J1第10節の鹿島アントラーズ戦で、16歳11カ月18日でのリーグ戦出場はクラブ史上最年少となっています。

同年11月には、2016年シーズンからトップチーム昇格が内定されました。

ここまでトントン拍子ですね!

2016年7月にはオランダの名門PSVアイントホーフェンから公式オファーを受けますが、長谷川健太監督や宇佐美貴士の説得により残留を決めています。この時点ではまだJ1何も結果を残していないですからね。

2017年4月21日、J1第8節の大宮アルティージャ戦でJ1初得点を含む2得点を挙げています。

結局堂安は、J1リーグでは15試合出場、3得点という記録を残してオランダへ渡ることになります。

FCフローニンゲン時代(2017年~)

2017年6月に、オランダリーグのFCフローニンゲンへ翌年6月までの期限付きで移籍することが発表されました。

8月に公式戦デビューを飾ると、9月に移籍後初ゴール。その後の活躍もあり、2018年4月には、FCフローニンゲンが買い取りオプションを行使し、堂安は完全移籍をすることになりました。

2017ー2018シーズンはカップ戦も含め、31試合出場で10得点を叩き出し、チーム内で確固たる地位を築きあげました。

日本代表歴

堂安律は、各年代の代表に選ばれ続けています。

2013年にU-15、2014年にU-16、2015年にU-17とU-18、2016年にU-19、そして2017年にはU-20日本代表としてU-20ワールドカップに出場し、4試合3得点でチームを牽引しました。

待望のA代表デビューは、2018年9月11日のコスタリカ戦。代表初ゴールは、自身3試合目となる10月16日のウルグアイ戦、酒井宏樹との見事なワンツーからの豪快なシュートでした。

 

堂安律のプレースタイルは?メッシのよう?

堂安律は左利きのプレイヤーで、右サイドを主戦場としているMFです。FCバルセロナのリオネル・メッシも左利きで、右サイドから中へカットインしてシュートというのが得意です。

それでは堂安のプレースタイルを、メッシと比較しながら見てみましょう。

まずは堂安のプレースタイルがよく分かるこの動画をご覧ください。

右サイドからのカットインが得意

1:29~(カットインから左足で巻くようなシュートでゴール!)
2:04~(カットインから左足での強烈なシュートでゴール!)
6:36~(カットインしてからのスルーパスでアシスト)

堂安律は、右サイドでボールを受け、鋭いカットインで中央にドリブルで切り込む形を得意としています。堂安は左利きなので、右サイドからカットインすると、ちょうど左足でシュートや決定的なパスを出すことができます。

右サイドに左利きの選手を持ってくることが多いのは、センタリングだけじゃなく、中へ切り込んでのチャンスを演出することも期待されているためです。

 

このカットインは、メッシやかつてフローニンゲンにも所属していたロッペンが得意とするドリブル技術です。

カットインの切れ味は世界最高の選手メッシにまだ及びませんが、このカットインからのドリブル、シュート、パスといったプレースタイルは似ていると言えると思います。

 

細かなボールタッチ・ステップを得意

1:09~(細かいステップからのゴール!)
2:17~(細かいボールタッチで密集を抜けゴール!)
3:39~(ダブルタッチでいとも簡単に相手をかわす)
4:58~(狭い局面を打開できる個の力)

動画を見て分かるように、堂安律は、卓越したテクニックを武器に、個の力で局面を打開し、最終的にゴールまで持っていけるプレーが特徴的です。メッシ同様身体が小柄であることを活かし、アジリティ(俊敏性)のあるプレーで一瞬に抜き去るプレーも得意としています。

 

この点、メッシは狭いところや囲まれたときに個で打開する力は世界一であり、細かいボールタッチやステップ、ダブルタッチなどは最も得意とするプレーです。

レベルの差こそありますが、細かいボールタッチやステップで相手を抜くプレースタイルは似ていると思います。

 

強靭なフィジカル

4:31~(低い重心を保ち、身体で相手をブロック)
5:20~(相手ともつれながらも堪えて振り切るプレー)
5:45~(絶対倒れない気迫あふれるプレー)

堂安律は、身長は172cmと大きくはありませんが、身体の重心を低くし、非常にボディバランスが良い選手です。相手の強いプレッシャーにも耐えうるパワーを持っています。

かつての中田英寿がそうであったように、ちょっとやそっとでは倒れず前に突進していく推進力が堂安の武器でもあります。

この点、メッシも強靭なフィジカルの持ち主です。細かいステップや緩急をつけたスピードで相手を簡単に抜き去る「柔」のイメージがありますが、身体が小さいのにどんな屈強なディフェンダーにも競り勝つ「剛」も兼ね備えているのがメッシです。

堂安とメッシ、身体が小さいのにフィジカルの強さを活かしたプレースタイルは似ていますね。

 

運動量、ディフェンス能力は?

8:18~(右サイド深くまで戻りセンタリングを阻止)
8:31~(重心を低くして相手の攻撃を身体で阻止)
9:00~(相手の突破をスライディングで阻止)
9:13~(身体をうまく入れ替えて相手の突破を阻止)

堂安は攻撃的MFなので、攻撃面での活躍がフォーカスされがちですが、ディフェンス能力も高く、自陣深くまで戻って相手の攻撃の芽を摘んでいます。

強靭なフィジカルを活かし、相手にも競り負けないパワーはディフェンスでも役に立っています。攻撃に出フェンスに運動量は豊富な選手と言えるでしょう。

 

これに対し、メッシはほとんどディフェンスをしません。実際ピッチを歩いていることが多く、運動量も多くありません。その代わり、ひとたび攻撃となると一瞬でスイッチが入り、無双状態となります。攻撃面で多くの結果を残しているからこその特権だと言えるでしょう。

運動量とディフェンス能力の点では、堂安とメッシのプレースタイルは似ていませんね。

 

堂安律とメッシのプレースタイルの比較

堂安律とメッシの特徴を表にして比較してみました。

堂安 律 リオネル・メッシ
生年月日 1998年6月16日(20) 1987年6月24日(31)
身長/体重 172cm/70kg 170cm/72kg
ポジション 右MF FW
所属クラブ FCフローニンゲン FCバルセロナ
クラブでの2017-2018シーズンの成績 31試合10得点 54試合45得点
代表 日本代表 アルゼンチン代表
代表での成績 3試合1得点 128試合65得点
似ているプレースタイル ・右サイドからのカットイン
・細かなボールタッチ・ステップ
・強靭なフィジカルを活かした相手との駆け引き

堂安に対してはFIFAが公式ツイッターで、「彼が”日本のメッシ”と呼ばれる理由だ!」と絶賛したことがあります。U-20W杯でのイタリア戦ですが、下の動画の1:21からのドリブルゴールをご覧下さい。

 

以上を踏まえて、メッシのプレー動画もご覧ください。プレースタイルは似てても、ドリブルスピード、切れ、精度等々において、堂安とメッシではまだまだ大きな差はあると感じます。

 

堂安律が参考にする選手は?

堂安は、「サッカーキング」によるインタビュー(2018.6.10公開)の中で、フィジカルコンタクトについてマラドーナを参考にしていると語っています。

マラドーナとか最近映像で見てて、ゴリゴリ当たるから、自分から当たりにいくくらい。それを参考に突っ込んでいく感じでやっている。

また、メッシについては以下のように語っています。

大好きっすね。(ああいう選手は)現れないでしょ、もう。圧倒的な個人技でしょ、あれは。メッシの一番エグイと思うのは、アシストがヤバイじゃないですか。精度が高すぎる。

ゴール前の動きで一番参考にしているのは、リヴァプールのモハメド・サラー(エジプト代表)だと言っています。

突破力、突進力。左サイドで崩したときに、右サイドをスプリントで入っていって、ワンタッチでポーンと(ゴールを)取るじゃないですか。ああいうゴールがないので。簡単みたいなゴールを極めたいなと。フリーランニングのところを見ています。

堂安の更なる進化が期待できますね!

 

まとめ

「〇〇のメッシ」、「メッシ2世」などと称される選手はこれまでも何人か出てきましたが、結局メッシほどの活躍を見せられた選手はいません。

堂安も「日本のメッシ」と称されたことは素晴らしいですが、まだメッシがいる世界最高峰の高みに登りはじめた段階だと思います。今後の堂安の活躍に期待したいですね!

 

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