橋本拳人(FC東京)のプレースタイル。なぜ日本代表ボランチに定着したのか?

MF

2017シーズンを最後に、現役を引退したFC東京のレジェンド石川直宏。

その石川が背負っていた18番を、2018シーズンから受け継いだのが橋本拳人です。

前任者のようなスピードを生かした攻撃的なポジションのプレーヤーではありませんが、屈強なフィジカルを活かしたプレースタイルで、ボランチの位置からFC東京を支えており、新たなFC東京の18番像を作り上げています。

 

首位をひた走る今期(2019年)のFC東京において、中心的な役割を担っており、持ち前の激しい守備で好調なチームの原動力となっています。

Jリーグでの活躍が認められ、キリンチャレンジカップ2019で初めて日本代表にも選出されると、その後も森保監督から継続的に招集を受けています。

日本代表のボランチは、柴崎岳が不動の地位を築いていますが、そのパートナーとしては守備的な選手が選択されることが多く、これまでは遠藤航、三竿健斗などが選ばれていました。しかし、先日のカタールワールドカップ予選のミャンマー戦では橋本がボランチで先発起用され、スタメン唯一の国内組としてチームの勝利に貢献しています。

今回はそんな飛躍の時を迎える、橋本選手に注目します。

 

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橋本拳人のプレースタイル

 

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ボランチを本職としますが、守備的なポジションであればどこでも高い水準でプレーすることができ、センターバック、サイドバックでのJリーグ出場経験もあります。

橋本の最大の持ち味はフィジカルの強さを生かしたボール奪取力対人守備で、かつてFC東京にも所属していた元日本代表の今野泰幸を彷彿とさせるプレーヤーです。

 

FC東京ではプレースタイルが被る米本拓司の存在もあり、中々出場機会を得ることができず、J2ロアッソ熊本への期限付き移籍も経験しています。

ロアッソ熊本では2年間で通算50試合に出場し、2015年にFC東京に復帰すると、米本の怪我もありボランチとしての出場機会を掴みます。

 

近年はパス能力にも磨きが掛かっていますが、これは大久保嘉人の影響が大きかったと橋本自身が口にしています。

大久保は川崎フロンターレからFC東京に移籍し、2018年の1シーズンのみ橋本とチームメイトとなりましたが、それまで守備に特化していた橋本に対し、前にボールを運ぶことを強く要求しました。

 

自分の長所はボール奪取力だと考えていた橋本は、前線にボールを運ぶプレーについては相方となるボランチ(高萩など)に頼っていましたが、大久保に要求されてからは自身のプレースタイルを変化させ、意識的に前を向くプレーを増やしました。

最初はうまくいきませんでしたが、チーム練習後に居残りで前を向くプレーの自主練習もしたことにより、橋本から前にボールが展開されるようになり、FC東京は守備から攻撃にスムーズに移行することができるようになりました。

 

今シーズンはディエゴ・オリヴェイラ、永井謙佑の強力2トップによる高速カウンターが猛威を振るっているFC東京ですが、守備から攻撃への切り替えのスイッチを入れているのが橋本と言えます。

このプレーは、森保監督の目にも止まり、日本代表選出にも繋がっています。

 

橋本拳人は生粋のFC東京育ち、石川直宏との関係とは?

橋本は中学生からFC東京の下部組織に入団していますが、小学生の頃も兄の影響からFC東京のサッカースクールに通っており、生粋のFC東京育ちと言えます。

 

そんな橋本にとって、下部組織にいた頃からの憧れの選手が、背番号を譲り受けた石川直宏でした。

当時の石川は長髪をなびかせながらピッチを掛けるスピードスターで、高い得点能力から日本代表にも選出されており、まさにFC東京のエースでした。

 

そんな石川と、当時11歳であった橋本が手を繋いで味の素スタジアムのピッチに入場していたというエピソードがあります。

 

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Jリーグでは小学生以下の子供を対象に、抽選で選手と一緒にピッチに入場するというサービスを行うチームが多くあります。

橋本も11歳のとき、FC東京のサービスに当選しますが、当時の人気選手であった石川と一緒に入場したいという子供は非常に多く、争奪戦になったそうです。

しかし、じゃんけんの結果、見事橋本が石川と一緒に入場する権利を掴みとります。

 

そんな橋本はFC東京の下部組織で順調に育ち、憧れだった石川直宏と同じピッチに立つことになるのですが、橋本が日本代表に初選出された際には以下のコメントをSNS上で残しています。

夢みていたこと。一緒に入場した子どもたちと、共に同じピッチでプレーする日。あれから14年経って、共にプレーするだけでなく自分の18番を受け継ぐ覚悟を示してくれた中で、チームに欠かせない存在となり、日本代表にまで駆け上がった。こんなに嬉しい事はない

 

子供の頃の憧れの選手と、チームメイトとして一緒にプレーできるということは、非常に珍しいことですが、2人の関係は一緒にプレーするだけでなく、お互いの力を認め合うことができた理想的な関係であったと言えます。

共に日本代表にも選ばれた名プレーヤーとして、FC東京の歴史に残る選手となりましたが、橋本には石川を超える実績を日本代表、FC東京の両方で達成することが期待されます。

 

まとめ

今季首位を走るFC東京が、初のリーグ優勝を飾れるかどうかは橋本の活躍次第とも言えます。

石川直宏が成し遂げられなかったリーグ優勝を達成したとき、FC東京の18番は橋本拳人であるとサポーターからも認められることでしょう。

 

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