「今大会注目の選手を知っておくこと」は、高校サッカー選手権を楽しむためにとても有効だと思います。
ただ漠然と観戦しているより、次世代のスター候補を見つけるのも高校サッカーを観戦する醍醐味でもあります。
過去の大会では後のJリーガー、海外でプレーする選手、日本代表にまで登り詰めた選手を何人も輩出しています。これらの選手についても、後ほど少し紹介したいと思います。
まずは第97回大会での注目選手として7人ご紹介します。是非覚えておくと、より今大会を楽しく観戦できると思います。
注目選手①FW西川潤(桐光学園2年)
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今年の8月に行われたインターハイ(全国高校総体)では、6戦6ゴールの活躍で桐光学園を初の決勝進出、準優勝に導いています。
また、今年9月から10月にかけてマレーシアで行われたU-16アジア選手権では、決勝戦で決勝ゴールを決めるなど、大会MVPとして12年ぶりの優勝に貢献しました。
これらの活躍が認められ、U-19日本代表に飛び級で初招集され、12/13~23までの日程でブラジル遠征にも同行しました。2-0で勝利したU-19ブラジル代表戦にも60分に久保建英と交代して出場しています。
桐光学園の2年生ですが、今大会No.1ストライカーといっても間違いではないでしょう。
セレッソ大阪からも獲得のオファーがあったと報道されています。
力強いドリブルや、貪欲にゴールを狙うプレーに注目です!
注目選手②DF三國ケネディエブス(青森山田3年)
【⚽️#高校サッカー⚽️】第9️⃣7️⃣回全国 #高校サッカー選手権大会#三國ケネディエブス(#青森山田)3️⃣年生
✅高校年代屈指の長身(195cm)を誇るCB
✅#アビスパ福岡 内定 @AvispaF #avispa
✅U-19日本代表🇯🇵 #daihyo
チェック👉✨https://t.co/503KtNuDL8#hs_soccer #選手権 pic.twitter.com/B8NcrN6Yuj— Footballer’s_Delight (@hinikunaoniku) 2018年11月28日
三國ケネディエブスの特徴は、なんといっても192cmの高身長と、ナイジェリアの血を引く抜群の身体能力です。
今大会No.1ディフェンダーとして、青森山田のDFラインを統率します。
すでにJ2福岡入りが内定しており、高校サッカー最後の大会にかける思いは強いはず。
三國の面白いところは、もともとフォワードの選手で、U-16アジア選手権2016予選でもFWとして出場していました。
ところが、高校3年生のときに自ら志願してディフェンダーへコンバートされ、DFとしての才能を一気に開花させました。
コンバートされて間もないDF能力とともに、FWだった経験を活かすことができるか、注目ですね!
身長が高いので見つけやすいと思います。
注目選手③MF荒木遼太郎(東福岡2年)
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— 荒木遼太郎 (@RyotaroAraki) 2018年9月10日
3度の優勝を誇る名門東福岡のトップ下を任され、東福岡を3年ぶりの優勝へと導くキーマンとなります。
U-16日本代表では、当落選上にいながらも東福岡でレギュラーとして活躍したことが認められギリギリ滑り込み、U-16アジア選手権の救世主となった選手です。
同学年でU-16代表でも一緒の西川潤に負けじと、今大会での飛躍を胸に秘めているでしょう。
ワンタッチで相手をかわすプレー、両サイドに散らす正確なパス、俊敏なドリブルなど、荒木遼太郎の卓越したテクニックに注目です!
注目選手④MF水野雄太(大津3年)
【総体】大津のU-18代表MF水野雄太が示したエースの価値!悲願の全国制覇には、この男の力が不可欠だ | サッカーダイジェストWeb https://t.co/C4G7TJeRHe #インターハイ #インターハイサッカー #大津 #高校サッカー pic.twitter.com/DkHWAEiEFO
— サッカーダイジェスト (@weeklysd) 2018年8月9日
「公立の雄」と呼ばれる熊本県の大津高校。熊本の名門校の10番を2年生のときから背負うほどの実力者です。
左サイドで仕掛けるドリブルと、豊富なスプリントを武器としています。
カットインからのシュートを得意としており、そのシュートセンスは監督も太鼓判を押しています。
また、身長175cmとそれほど上背はありませんが、ヘディングも得意としています。
水野の非凡な得点感覚に注目です!
注目選手⑤MF小森飛絢(富山一3年)
【⚽️#高校サッカー⚽️】第9️⃣7️⃣回全国 #高校サッカー選手権大会#小森飛絢(#富山第一)3️⃣年生#富一
✅インターハイ得点王👑
✅1️⃣0️⃣番がよく似合う神出鬼没の点取り屋
✅ポジショニングとシュートセンスを武器にIHで大暴れ
チェック👉✨https://t.co/P2sO0XWuLI#hs_soccer #高校サッカー選手権 pic.twitter.com/bhAA99xMa0— Footballer’s_Delight (@hinikunaoniku) 2018年11月29日
名前に話題性がありますね。
インターハイでは初戦の高松商戦と3回戦の長崎日大戦で2度のハットトリックを決めるなど合計7得点で得点王に輝き、名実ともに「ヒーロー」となりました。
ストライカーというよりは、トップ下でのファンタジスタといった位置づけが正しく、独特のリズムを持ったドリブルが特徴です。
冬の選手権でもハットトリックを達成できるか、注目してみてください!
注目選手⑥DF関川郁万(流経大柏3年)
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— サッカーダイジェスト (@weeklysd) 2016年12月24日
千葉県の強豪・流通経済大柏で1年生からレギュラーを張り、昨年の選手権では惜しくも準優勝を経験しています。
鹿島アントラーズに内定をもらっている超高校級のセンターバック。
昨年の夏のインターハイで怪我をし、冬の選手権決勝後に手術。約半年間サッカーから離れることになりましたが、その間に「精神面で逞しくなった」と監督も評価しています。
関川の跳躍力とヘディングの強さに注目です!
注目選手⑦FW大塚尋斗(矢板中央3年)
[MOM2678]矢板中央FW大塚尋斗(3年)_決勝点決めたFWはU-19フットサル代表候補合宿経て決勝戦へ https://t.co/gXzXKJPTdM #gekisaka pic.twitter.com/ornFKp0WZU
— ゲキサカ (@gekisaka) 2018年11月4日
矢板中央のFWには190cmの望月謙がおり、大塚と望月をうまく交代させながら結果を残してきました。当初は望月がスタメン、大塚が途中出場という必勝パターンがありましたが、望月の怪我により大塚のスタメンが定着しました。
大塚はサッカーに軸をおきながらも、フットサルのU-19日本代表という二刀流で活躍しています。
フットサルの代表に選ばれるということは、相当な足元の技術があるということです。
足元の技術に加え、体格を活かした高さやフィジカルの強さ、左右どちらでも打てる強烈なシュートなど、得点力も兼ね備えています。
総合的に面白い選手だと思いますが、フットサル仕込みのテクニックに注目です!
今大会の日程やテレビ放送・ネット配信については以下の記事をご覧ください。

おまけ(過去大会の注目選手)
大迫勇也(鹿児島城西)
有名どころでは、ちょうど今から10年前の第87回大会で1大会10ゴールという最多得点記録を残した大迫勇也。今は日本代表の絶対的FWとして確固たる地位を築いている大迫も、同大会でブレークし、「大迫半端ないって!」の名台詞も生まれました。
(鹿児島城西→鹿島アントラーズ→1860ミュンヘン→FCケルン→ブレーメン)
中村俊輔(桐光学園)
そこからさらに12年さかのぼること第75回大会。
注目選手の一人として紹介した西川潤が在籍する桐光学園高校の10番として準優勝に貢献したのは、皆さんご存知の中村俊輔でした。
ちなみに優勝したのは、得点王でその後柏レイソルに入団した北嶋秀朗選手が在籍した市立船橋高校です。
(桐光学園→横浜M→レッジーナ→セルティック→エスパニョール→横浜FM→ジュビロ磐田)
※北嶋秀朗(市立船橋→柏レイソル→清水エスパルス→柏レイソル→ロアッソ熊本)
平山相太(国見)、浅野拓磨(四日市中央工)
他にも、第80回~第82回大会の3大会に出場し、大会通算最多得点記録を持つ平山相太。
(国見高→筑波大→オランダ・ヘラクレス→FC東京→ベガルタ仙台→引退)
第90回大会で得点王に輝き四日市中央工業を準優勝に導いた浅野拓磨。
(四日市中央工→サンフレッチェ広島→アーセナル→シュトゥットガルト→ハノーファー)
などなど、日本を代表する選手の若かりし青春時代がそこにはあります。
今でもネットで検索すると当時のプレー動画が見られますので、興味ある方は探してみてください。当時を知る人は懐かしく、知らない人はフレッシュなときのスター選手を楽しめるじゃないでしょうか。
まとめ
大会前に注目されていた選手でも、チームが早々に敗退してしまうということは往々にしてあります。
逆に、ノーマークだった選手がブレイクすることも十分あり得ます。
とりあえず、ここで紹介した7選手を注目し、大会が進むにつれ、新たなヒーローが出てくると思いますので、その時はニューヒーローにも注目していきましょう!
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