今季はレギュレーションが変更され、J1の17位と18位は自動降格するものの、16位はJ1参入プレーオフに回ることになっています。
J1参入プレーオフとは
J2の3位から6位までのJ1ライセンスを持つクラブがトーナメント方式で戦い、その勝者(90分で引き分けの場合は年間順位が上位のクラブ)がJ1の16位のクラブと対戦する。そしてその勝者(90分で引き分けの場合はJ1のクラブ)がJ1に残留または昇格する制度。
J1の17位の柏レイソル、18位のV・ファーレン長崎は自動降格が決定。
J2では優勝した松本山雅FC、2位の大分トリニータは自動昇格が決定。
J1最終節でJ1参入プレーオフに回るチームもすべて決まりました。プレーオフを制するのはどのチームか予想してみました。
プレーオフ結果(12/8追記)
ジュビロ磐田 2-0 東京ヴェルディ
(得点者)小川航基、田口泰士
ジュビロ磐田のJ1残留が決定!!
以下、名波監督のコメント
ほっとしている。前の試合に負けて、残留争いにどっぷり足を踏み入れて苦しい1週間だった。切り替えるのが難しかったが選手たちが前を向いてやってくれた。この経験を来シーズンの力に変えていきたい
J1参入プレーオフに回るチームは?
気になるJ1の16位ですが、12月1日の最終節まで5チームに可能性がある大混戦でしたが、後半アディショナルタイムに逆転を許したジュビロ磐田が16位となってしまいました。
最終的には12位から16位までの5チームが勝ち点41で並び、得失点差でジュビロになるという非常にスリル満点の展開となりました。
ジュビロの名波監督は試合後、以下のコメントを残しています。
通常だと3クラブが自動降格だったと思うので、今シーズンのレギュレーションに助けられたと思って、入れ替え戦は必死になって戦いたいと思います。
J2では逆に優勝した松本山雅の勝ち点が77、2位から4位までの3チームが勝ち点76で並び、5位と6位も勝ち点71という大接戦を演じており白熱した展開を見せました。
このうち、4位のFC町田ゼルビアはJ1ライセンスを持たないため(※)、プレーオフには参加できません。
そのため、3位の横浜FC、5位の大宮アルティージャ、6位の東京ヴェルディがJ1参入プレーオフに回ることになりました。
※J1ライセンスを取得するためには、1万5千人以上が入場可能なスタジアムを有すること、設備基準を満たしたクラブハウスがあること、天然芝またはハイブリッド芝ピッチを1面以上有する練習場を確保することなどの要件があります。
J1参入プレーオフ参加チーム
- 【J1】ジュビロ磐田
- 【J2】横浜FC、大宮アルティージャ、東京ヴェルディ
J1参入プレーオフの組み合わせとJ2側の結果
J2の4位の町田が参加できないため、
5位の大宮と6位のヴェルディが1回戦を行い、その勝者と3位の横浜FCが2回戦を行います。
2回戦の勝者がJ1の16位ジュビロと決定戦を行います。
【1回戦】(11/25)
大宮アルティージャ(J2/5位)0-1東京ヴェルディ(J2/6位)
【2回戦】(12/2)
横浜FC(J2/3位)0-1東京ヴェルディ(J2/6位)
【決定戦】(12/8)
ジュビロ磐田(J1/16位)vs東京ヴェルディ(J2/6位)
【予想】決定戦に勝って来季のJ1に参入するのはどっち?
J1参入プレーオフを勝ち上がるのは・・・
ズバリ、
「東京ヴェルディ」
と予想します!
その理由を以下で説明していきます。
プレーオフはJ1クラブのホームで行われることがルールで決まっています。今回は、ジュビロのホームであるヤマハスタジアムとなりますので、ジュビロにとってはサポーターの声援を武器に非常に有利に働くと思います。
ただ、今シーズンのジュビロのホームでの勝率は43%にとどまりますので、東京ヴェルディにもチャンスはあるでしょう。
それでは両チームの戦力などを分析していきましょう。
攻撃力(得点)
2018シーズンリーグ戦
試合数 | 得点 | 1試合平均 | |
ジュビロ磐田 | 34 | 35 | 1.03 |
東京ヴェルディ | 42 | 56 | 1.33 |
ジュビロ磐田の攻撃力は、川又堅碁(日本代表)、大久保嘉人(元日本代表)、小川航基(U-21)を擁しながらも、J1の18クラブ中、サガン鳥栖の29得点の次に低いワースト2位となっています。
守備力(失点)
2018シーズンリーグ戦
試合数 | 失点 | 1試合平均 | |
ジュビロ磐田 | 34 | 48 | 1.41 |
東京ヴェルディ | 42 | 41 | 0.98 |
J1とJ2とではレベルの違いはあるにせよ、ジュビロの失点の多さが目立ちます。
直近の勝敗(勢い)
2018シーズンリーグ戦
リーグ戦最後の5試合の勝敗 | J1参入PO | |
ジュビロ磐田 | ○○△×× | - |
東京ヴェルディ | ○△×○△ | ○○ |
ジュビロはリーグ最終戦もアディショナルタイムに逆転され、2連敗を喫しています。
ヴェルディはJ1参戦プレーオフでリーグ戦上位の大宮(5位)と横浜FC(3位)に2連勝してジュビロとの決定戦に臨みます。
勢いは明らかにヴェルディにあります。
それぞれのJ1にかける思い
【ジュビロ磐田】
名波監督としては、選手時代もジュビロ磐田で活躍し、J2に降格した2014年には途中から監督として指揮をとりましたが、J1昇格はなりませんでした。
翌2015年にはJ2で2位となりJ1に復帰できましたが、名波監督としては一番辛く悔しい時期だったんじゃないでしょうか。あの屈辱は二度と味わわないと心に決めているはず。
今回はレギュレーションの変更に助けられて自動降格にはならず命拾いしているため、このチャンスを是が非でもモノにしたいところです。
【東京ヴェルディ】
Jリーグ創成期は三浦知良、ラモス瑠偉などが在籍し、人気・実力ともにナンバーワンクラブでした。
2006年にJ2に降格し、一度2008年にJ1に昇格するも、2009年からはずっとJ2のまま。
昨季はJ1昇格プレーオフに出場し、準決勝で惜しくも福岡に敗れています。今回はあと1勝すればJ1昇格。昨季のリベンジにかけるモチベーションは非常に高いと思います。
どちらもJ1残留・昇格にかける思いは強いことには間違いありません。
まとめ
どちらのチームが来季J1で戦うことができるか、注目の決戦は12月8日(土)ヤマハスタジアムで14時キックオフです。
生き残りをかけた白熱のバトルがみられると思います!
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