Jリーグ新人選手の年俸上限は480万円?その理由と仕組みを分かりやすく!

Jリーグの年俸 ルール

Jリーガーの新人年俸は、アマチュア時代にどれだけ活躍していたとしても上限480万円と決められています。

上限が480万円のため、実際には200万円台、300万円台の年俸の選手も数多く存在すると思われます。

プロ野球のように契約金もないため、新人選手の第1の目標は年俸上限のないA契約を勝ち取ることになります。

ここではJリーグの契約体系の仕組みを説明します。

 

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A契約、B契約、C契約はJリーグのローカルルール

Jリーグには3段階の契約体系が存在し、上からA、B、Cの順番でそれぞれの契約に異なるルールがあります。

これは日本特有のローカルルールであり、以下の特徴があります。

【A契約】

・年俸上限はなし

1チーム25名が上限

 

※例外

①下部組織に3年以上在籍する選手は25名枠にはカウントされない

②新人選手が条件を満たし、A契約となる場合の初年度の年俸上限は700万円

 

A契約選手は年俸に上限がありませんが、1チーム25人までしか保有できないルールがあります。J1、J2の主力選手であれば、480万円は確実に超えるため、これが各チームの主力選手の保有人数の枷(かせ)となります。

つまり、A契約の選手が移籍加入した場合には、かならずバランスが取れるように同じA契約の選手を放出する必要があるということです。

 

例外ルールの①は、Jリーグは各チームに下部組織を持ち、若手選手を育成することをプロチームの条件としています。そのため育成した選手がA契約保有数の関係でトップチームに昇格できないという事態を防ぐために設けられたルールと思われます。

 

例外ルールの②は有望新人選手をお金で釣るようなことがないよう、制限を設けたルールであると考えられます。

 

【B契約】

年棒上限480万円

選手の人数制限なし

 

B契約選手の年俸は上限480万円ですが、保有人数に制限がありません。

しかし、この契約を結ぶ選手は仕組み上、ほとんどいません。

これにはC契約に理由があります。

 

【C契約】

年俸上限480万円

新卒選手が必ず結ぶ契約

在籍4年以上の選手はC契約を結べない

 

※例外

以下のいずれかの条件を満たした場合に、強制的にA契約に変更となる

①公式戦において、累積出場時間450分出場(J1)

②公式戦において、累積出場時間900分出場(J2)

 

C契約からA契約に移行するためには試合出場経験が必要となります。

そのため、A契約を結ぶことがプロ選手としての本当のスタートとなります。

 

なおこのC契約はチーム在籍4年以上の選手とは結べません。

そのため4年目以降は、A契約かB契約を結ぶ必要があります。

3年間試合出場機会がない選手と保有数に上限があるA契約を結ぶことを、ほとんどのクラブがしないと思われるため、該当選手とはB契約を結ぶことが多いと思われます。

しかしそのような境遇の選手は引退を選択し、新たなキャリアに向かうことが多いため、相対的にB契約選手は少ないと思われます。

 

年俸制限のルールができた理由は?

Jリーグには昔、横浜フリューゲルスというチームがありました。このチームは経営難によって1998年に消滅し、横浜マリノスと合併して横浜Fマリノスとなった経緯があります。

この一因として、選手の人件費の高騰がありました。1993年にJリーグが発足し、お金のあるヴェルディなど一部のクラブは、大金をはたいて有力選手を獲得するなど、選手の年俸が非常に高くなってしまいました。

こうした反省をもとにJリーグ関係が話し合いをした結果、年俸高騰を抑え、クラブの経営安定化を図るために、1999年に新人の年俸の上限規定が設けられたのです。

 

Jリーグの平均年俸はアジア3位

Jリーグの平均年俸はアジア3位の約3,500万円です。

1位予想通り、チャイナマネーが猛威を振るう中国スーパーリーグの約1億2,000万円です。2位はサウジアラビアリーグの約5,600万円であり、やはり中国が抜けていることが分かります。

 

しかし世界に目をむけると、1位はイングランドプレミアリーグであり、その平均額は約4億4000万円とずば抜けていることが分かります。

 

海外組と国内組の年俸(南野選手を例に)

日本ではJリーグに所属する選手を国内組、海外リーグに所属する選手を海外組と呼びます。この差は年俸面でも大きく差があります。

 

森保ジャパンでエースとして活躍する23歳の南野拓実選手を例に取ります。

 

<セレッソ時代>

17歳     360万円(C契約)
18歳     360万円(C契約)
19歳  1,000万円(A契約)

 

<ザルツブルク時代(オーストリア)>

20歳   2,500万円
21歳   3,000万円
22歳   5,800万円
23歳   1億3,000万円

 

海外移籍を果たしてから年俸を大きく増やしていることが分かります。

所属するザルツブルクは欧州5大リーグでないのにも関わらず、現在の年俸は1億円を超えています。

2018年のJリーグで南野選手よりも年俸が高い日本人選手は、1億4,500万円の遠藤保仁選手しかいません。

そのことからも海外組の年俸が国内組に比べて高いということが分かります。

 

ちなみに日本代表の年俸ランキングはロシアワールドカップの時点で以下です。(トップ5)

①香川真司 6億5,000万円
②長谷部誠 6億円
③酒井高徳 5億3,000万円
④本田圭佑 4億5,000万円
④岡崎慎司 4億5,000万円

 

国内組の1位は全体12位の槙野選手の1億円であり、やはり海外組の年俸の高さが目立つ結果となっています。

 

気になるのは自他共に認める世界最高の選手である、メッシ選手とロナウド選手の2人の年俸でしょう。

この2人の年俸は諸説ありますが、以下と言われます。

 

メッシ選手 135億円(バルセロナFC)
ロナウド選手 77億2,000万円(ユベントス)

 

サッカー以外の広告収入はロナウド選手の方が多いと言われますが、この2人の年俸は世界のサッカー界でもずば抜けています。

 

まとめ

Jリーグで活躍し、海外移籍を目指す選手が多いですが、それにはこのようなお金の魅力もあります。

日本代表のトップ5の選手も全員が上限480万円のC契約からスタートしていますので、夢を掴む選手が増えてほしいですね。

 

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