コパ・トロフィーは今年新設された若手版バロンドールと言われる、21歳以下で最も活躍した選手に与えられる賞のことです。本家バロンドールと同じフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が主催しています。
なお、本家バロンドールは2018年、クロアチアのルカ・モドリッチが受賞し、11年ぶりにメッシとC・ロナウド以外の選手が選出されました。
コパ・トロフィーを初受賞したのは、19歳ながらロシアW杯で大車輪の活躍を見せたキリアン・ムバッペ選手です。ムバッペはロシアW杯ではヤングプレーヤー賞を受賞しています。
今回は、そんなムバッペの経歴やプレースタイルなどをまとめました。動画もありますので、最後までご覧ください。
キリアン・ムバッペのプロフィール
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ムバッペの身長は178cmですが、ガッチリした体型だからか数字以上に大きく見えます。ムバッペ自身はフランスで生まれていますが、父親がカメルーン出身、母親がアルジェリア出身です。
「mbappe」の読み方はムバッペかエムバペか、カメルーンとフランスの発音の違いがあるため、日本語表記は統一されていないようです。
名 前 | キリアン・ムバッペ(エムバペ) |
出身地 | フランス・パリ19区 |
生年月日 | 1998年12月20日 |
身長/体重 | 178cm/78kg |
所属/背番号 | パリ・サンジェルマンFC/7 |
ポジション | FW |
利き足 | 右足 |
クラブチームでの経歴
少年時代からその才能が知れ渡り、12歳のときにはレアル・マドリ―の練習に招待されています。
プロデビューはリーグ・アン(フランス)のASモナコで17歳のときです。
コパ・トロフィー受賞時はまだ19歳ですので、プロデビュー後わずか2年で世界のトップに登りつめてしまったということですね!
プロ初ゴールも17歳26日で記録しており、これはモナコにおける最年少得点記録となっています。
モナコでは2016-17シーズン、17季ぶりとなるリーグ優勝に貢献しています。
モナコでの活躍が認められ、2017年8月、フランスの名門パリ・サンジェルマンに移籍します。この時点では2018年6月30日までのレンタル移籍という形で、買取オプションが付けられていました。
レアル・マドリ―もムバッペの獲得に動いたようですが、パリ・サンジェルマンの熱心な勧誘が実り、またバルセロナからネイマールが加入することもあり、パリに決めたようです。
2017-18シーズンのチャンピオンズリーグでは、CL通算10得点目を挙げ、CL史上最年少(18歳11か月)での2ケタ得点を記録しています。
同シーズンでは通算21得点を挙げており、カバーニの40得点、ネイマールの28得点に次ぐチーム内3位の得点力を誇っています。
2018-19シーズンでは背番号を29番から7番に変更し、夏にパリへの完全移籍を果たしています。名実ともにパリ・サンジェルマンでの確固たる地位を築いたといえます。
フランス代表
各年代の代表常連のムバッペは、2017年3月に18歳でA代表デビューをし、同年8月には代表初ゴールを挙げています。
ムバッペの名前が世界中に轟くようになったのは、記憶に新しいロシアワールドカップでの活躍です。
得点ランキング2位タイとなる4得点を挙げました。中でも印象的だったのが決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦での2ゴールですね。本当に19歳かと思う怪物ぶりを発揮しました。
またクロアチアとの決勝でもゴールを決め、10代でW杯の決勝でゴールを決めたのはサッカーの神様ペレ以来60年ぶりだと話題になりましたね。
ムバッペ(エムバペ)のプレースタイル
驚異的なスピードとテクニック
なんといってもムバッペの特徴はその圧倒的なスピードにあります。
パリ・サンジェルマンでもロシアW杯でもそのスピードをいかんなく発揮しています。W杯でのアルゼンチン戦、自陣でボールをカットしたムバッペはそのまま相手ゴールエリアまで猛然とドリブルします。たまらず相手DFがタックルしてPK奪取につながります。(下にある動画1:43~)
また、ムバッペのすごいところは、スピードだけでなくテクニックも超一流だということです。
トラップや相手を抜く際のボールコントロールは目を見張るものがあります。
スピード+テクニックで鬼に金棒状態です。
前への突進力
ムバッペはゴールゲッターなので、ボールを持ったら前へ前へ突進していきます。
常にゴールを狙う姿勢が功を奏し、これまでおおむね2試合に1得点の割合でゴールを決めています。
まだ若いながら全く臆することなく、ひたすらゴールへ向かう姿は見ていて気持ちがいいですね。
【ムバッペのスピード・テクニックがよく分かる11分動画】(ぷあたんアカデミー様に感謝)
ネイマールからは良いところだけ盗め!
ムバッペが所属するパリ・サンジェルマンの前線には、ウルグアイ代表のカバーニ、ブラジル代表のネイマールといったビッグネームがいます。
FWとして彼らから吸収することは非常に多く、若いムバッペならどんどん自分のものにしていくでしょう。身近にこんな素晴らしい選手が2人もいることは幸運です。
ただ、ネイマールの過剰演出は真似しないでほしいですね。身体の芯も強い選手なので、軽いタックルでは倒れないと思いますが、持ち前の突進力を活かして倒れそうでも踏ん張って前に前に進んでいく選手に成長していってほしいと思います。
まとめ
ムバッペは近い将来本家バロンドールを受賞する力は十分にあります。今回もバロンドールの候補にもノミネートされており、モドリッチ(レアル・マドリー)、C・ロナウド(ユヴェントス)、グリエーズマン(アトレティコ・マドリー)に次ぐ4位となっています。
まだ若い選手ですので、これからの活躍にも期待大ですね。
ちなみに、コパ・トロフィーにノミネートされていた堂安律選手の最終順位は9位となっています。
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