東京オリンピック世代で構成される、U22日本代表のブラジル遠征メンバーにスコットランドリーグのハート・オブ・ミドロシアンに所属する食野亮太郎(めしのりょうたろう)が初招集されました。
食野は世代別代表の招集経験がなく、このブラジル遠征が日本代表としての初めての活動となりました。
サンパウロFC戦では早速初ゴールを挙げ、ブラジル代表戦ではスタメン出場して勝利に貢献したことで強烈な存在感を放っています。
食野はガンバ大阪の下部組織出身であり、名前から「浪速のメッシ」の異名を持っています。
2019年夏にガンバ大阪からマンチェスターシティに移籍を果たし、すぐに武者修行のためにスコットランドリーグのハート・オブ・ミドロシアンFCにレンタル移籍をしています。
そんな食野亮太郎のプレースタイルや経歴などを動画付きで紹介したいと思います。
食野亮太郎のプロフィール
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珍しい苗字ですが、食野と書いて「めしの」と呼びます。そのプレースタイルから、「めしの」とメッシを掛けて「浪速のメッシ」と呼ばれていました。
名 前 | 食野 亮太郎(めしの りょうたろう) |
出身地 | 大阪府泉佐野市 |
生年月日 | 1998年6月18日 |
身長/体重 | 171cm/68kg |
所属/背番号 | ハート・オブ・ミドロシアンFC/77 |
ポジション | FW・MF |
利き足 | 右足 |
食野亮太郎のプレースタイル
本家のメッシを彷彿とさせるようなドリブルと、ゴールへの強烈な意識が特徴のプレーヤーです。
ゴール前でボールを持った瞬間に、絶対に自分でシュートまで持って行くというような強い意志が画面越しにも感じられ、実際にシュートまで打ち切ることが多いため、チームメイトからも信頼されています。良い意味で日本人らしくないプレーヤーと言えます。
フィニッシュパターンも多彩で強烈なミドルシュートを決めたかと思えば、技ありのループシュートでもゴールを奪っています。
日本代表の常連となっている中島翔哉に似たタイプと言え、高い個人スキルを生かしてゴール前で違いを作るというプレーは海外向きなのかも知れません。
しかし、ともすれば「持ちすぎ」「強引」と周囲から言われるプレースタイルのため、中島と同じくゴールという結果を残し続けなければ評価してもらえないため、常に高いプレッシャーに晒されていると言えるでしょう。
それを可能とする強いメンタルも食野の武器と言えます。
なお生粋のフォワードのようなプレーを見せる食野ですが、意外なことにFW登録されたのは2019シーズンが初めてです。元々高い得点感覚を持っていた選手ではありますが、ユース昇格時のポジションはボランチ、U23ではトップ下を務めていました。
食野のフォワードとしての才能を見抜いたのは、U23の森下仁志監督で今季の就任直後から食野をフォワード起用します。
そこから半年たらずでマンチェスターシティ移籍を果たしたことから、森下監督に慧眼があったと言えます。
食野亮太郎の経歴
まず初めに食野(めしの)という珍しい名前は、江戸時代中期から幕末にかけて、大阪を中心に栄えた豪商の一族の名前です。食野は大阪府泉佐野市の出身で、この豪族の末裔とのことです。
プレースタイルはもちろんですが、「めしの」と「メッシ」の音が近いことも、食野が「浪速のメッシ」と呼ばれる由縁です。
そんな食野のサッカー経歴ですが、中学生からガンバ大阪の下部組織に入団しています。
順調にガンバ大阪ユースに昇格すると、高校3年生であった2016年にJリーグ出場が可能となる2種登録選手となりました。
ガンバ大阪はJ3にU23チームを持っています。2種登録されるとJ3への出場が可能となることから、食野は高校生からJリーガーとしての経験を積むことになります。
初年度は高校生ながら13試合の出場を果たし、1得点を挙げています。J3の舞台でも十分に実力が通用することを証明したことから、翌年の2017シーズンには正式にトップチームに昇格することが発表されました。
プロ初年度の2017シーズンは引き続き、ガンバ大阪U-23を主戦場とし、20試合に出場し3得点を挙げます。
2018シーズンはU23の監督であった、宮本恒靖がトップチーム監督に就任したこともあり、食野はJ1初出場を果たします。
このシーズンはJ1で11試合に出場しますが、得点は残念ながら0でした。
一方、U23でも継続して試合出場しており、この年は26試合5得点とキャリアハイの数字を残しています。
プロ3年目となる2019シーズンは開幕当初はU23を主戦場としており、8試合で8得点とハイペースで得点を量産します。成績不振で苦しんでいたトップチームは、この活躍から食野をトップチームで起用します。
5/11のサガン鳥栖戦で待望のJ1初ゴールを決めますが、このゴールが本家メッシを彷彿とさせるようなスーパーゴールであったことから、ガンバサポーターのみならず、他のチームのサポーターにも強烈な印象を残しました。
<鳥栖戦のゴール>
このゴールで勢いに乗ると、引き続きトップチームでの出場機会を掴み、12試合で3得点の活躍を見せます。
この活躍がマンチェスターシティの目に止まり、2019年8月9日にガンバ大阪からの完全移籍が発表されます。これは昨年フロンターレからマンチェスターシティに移籍を果たした板倉と同じ流れです。
マンチェスターシティ移籍後は出場機会確保のために、スコットランドのハートに期限付き移籍を果たしており、9/15にリーグ初ゴールを記録しています。
まとめ
食野のU22での直接のライバルは、三好(アントワープ)、安部(バルセロナ)、久保(マジョルカ)、堂安(PSV)と最激戦区です。
このメンバーを押しのけて本戦メンバー入りできるか、注目ですが十分に可能性はあると思われます。
そのために引き続きスコットランドで結果を残し続けたいところです。
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