オリンピックサッカー③シドニー五輪、アトランタ五輪を振り返る【日本代表編】

日本代表

これまで前編中編と2回に渡って、Jリーグ開幕(1993年)以降のオリンピックについて振り返りを行ってきました。

 

今回は後編としてシドニーオリンピック、アトランタオリンピックの日本代表について、成績、主なメンバー、落選メンバー、エピソードなどをお届けします。

 

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2000年(第27回)シドニー五輪

シドニー五輪の結果:準々決勝敗退

ステージ 結果 得点者
GL第1戦 ○ 2-1(南アフリカ) 高原×2
GL第2戦 ○ 2-1(スロバキア) 中田英、稲本
GL第3戦 ● 0-1(ブラジル) なし
準々決勝 ● 2-2(アメリカ) 柳沢、高原

 

シドニー五輪の主なメンバー

■監督
フィリップ・トルシエ

 

■OA枠
楢崎正剛、森岡隆三、三浦淳宏

 

■大会後のA代表経験者
<本大会メンバー>
都築龍太、中澤佑二、松田直樹、森岡隆三、宮本恒靖、中田浩二、稲本潤一、中田英寿、明神智和、中村俊輔、酒井友之、本山雅志、西紀寛、平瀬智行、柳沢敦、高原直泰

 

<落選メンバー>
曽ヶ端準、山口智、遠藤保仁、吉原宏太、戸田和幸、市川大祐、藤本主税、小笠原満男、小野伸二、廣山望、山下芳輝、小島宏美、北嶋秀朗

 

シドニー五輪のハイライト、エピソード

監督はA代表と兼任

U23日本代表の監督は、フィリップ・トルシエがA代表と兼任していました。

これは東京オリンピックの森保監督と同じ体制です。

 

トルシエ監督はシドニーオリンピックで結果を残したメンバーをA代表でも重用し、世代間の融合を図ったチームは2年後に開催された日韓ワールドカップで日本代表史上初のグループリーグ突破を果たしました。

 

森保監督の兼任も、このシドニーオリンピックにおけるトルシエ監督の成功を参考にしていると言われます。

 

史上最強世代

この世代は今でも史上最強と呼ばれている黄金世代です。

ベースとなっているのは高原、稲本、中田浩ら1999年に準優勝したワールドユースの主力メンバーですが、このメンバーに既に海外で活躍していた中田英寿、A代表でも主力となっていた中村俊輔、松田直樹らを加えています。

 

小笠原満男、遠藤保仁、曽ヶ端準など今ではレジェンドと呼ばれるメンバーが本大会メンバーにすら入れなかったことからも、この世代のレベルの高さが伺えます。(※小野は怪我のため落選)

 

優勝はエムボマ擁するカメルーン

シドニーオリンピックで金メダルを獲得したのは、ガンバ大阪でも活躍したパトリック・エムボマを擁するカメルーンでした。後にバルセロナ、インテルでも活躍するサミュエル・エトーもこのチームのエースとしてプレーしていました。

 

決勝ではスペインを下し、1996年のナイジェリアに続くアフリカ勢の連覇となりました。

なおこのときのスペインには、シャビ、プジョル、カプデビラ、マルチェナなど2010年のW杯優勝の主力メンバーが多くいたことでも知られています。

 

1996年(第26回)アトランタ五輪

アトランタ五輪の結果:グループリーグ敗退

ステージ 結果 得点者
GL第1戦 ○ 1-0(ブラジル) 伊東
GL第2戦 ● 0-2(ナイジェリア) なし
GL第3戦 ○ 3-2(ハンガリー) 前園×2、上村

 

アトランタ五輪の主なメンバー

■監督
西野朗

 

■OA枠
なし

 

■大会後のA代表経験者
<本大会メンバー>
川口能活、下田崇、鈴木秀人、田中誠、上村健一、松田直樹、服部年宏、前園真聖、伊東輝悦、中田英寿、路木龍次、城彰二

 

<落選メンバー>
土肥洋一、中西永輔、柳沢敦、小倉隆史

 

アトランタ五輪のハイライト、エピソード

ブラジル相手に奇跡の勝利(マイアミの奇跡)

この世代のイメージといえば、「マイアミの奇跡」でしょう。

日本がブラジルにFIFA公式戦で勝利したのは、後にも先にもこのマイアミの奇跡のみです。

 

U23ブラジル代表には既にA代表でも活躍していた怪物ロナウドや、ロベルト・カルロス、ジュニーニョ・パウリスタなどがいたことに加え、1994年アメリカワールドカップの優勝メンバーであるベベット、リバウド、アウダイールも加えた最強メンバーでした。

 

驚くことにオリンピック前に行われた、ブラジルA代表対ブラジルU23代表の試合では、U23代表が勝利してしまうほど圧倒的な強さを持ったチームでした。

 

戦前の予想もブラジル勝利の予想が圧倒的であり、日本代表は予選突破のために大量失点をいかに防ぐかがポイントになると語っていた識者もいたほどです。

 

そんなブラジルとの試合では28本ものシュートを浴びせられますが、川口能活のスーパーセーブもあり、日本はブラジルを無失点に抑えます。

 

後半27分に伊東輝悦が相手の一瞬のミスを突いて、値千金の先制点を奪うと、歴史的な勝利を収めることになりました。

 

まとめ

これまで6大会を振り返ってきましたが、グループリーグを突破した世代の共通点としては、オーバーエイジ枠をフル活用していたことが挙げられます。

 

東京オリンピックに向けても森保監督が海外組のメンバーにオーバーエイジ枠の可能性を伝えるなど、今のところ枠をフル活用する方針のようです。

 

今の東京オリンピック世代は久保、堂安、富安など選手のタレントについては歴代の日本代表でも抜けている世代ですので、森保監督が選手の力を最大限に活かすことができれば、ホームの声援を受けてメキシコ五輪以来のメダル獲得も現実のものとなるでしょう。

 

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