2018年1月に37歳で現役を引退したロナウジーニョ。
ブラジル代表、FCバルセロナやACミランといった超ビッグクラブで世界のサッカーファンを魅了してきたファンタジスタの記憶はいまだ色褪せることはありません。
個人的には、全盛期のロナウジーニョが一番上手く、見ていてワクワク感が止まらない一番好きな選手でした。
昨今はメッシやクリスチャーノ・ロナウドばかりがフューチャーされていましたが、ロナウジーニョほどファンを引き付ける選手は他にいないし、今後も出てこないんじゃないかと思っています。
ロナウジーニョの何がそんなに人々を魅了してきたのか、そのスーパープレイの数々とともに振り返りたいと思います。
ロナウジーニョのプロフィール(現役時代)
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ロナウジーニョは本名ではなく、「小さなロナウド」という意味のニックネームです。当時ブラジル代表には怪物ロナウドがいたため、区別のためにロナウジーニョと呼ばれたそうです。
ロナウジーニョは、FCバルセロナで欧州王者、アトレチコ・ミネイロで南米王者となり、両方の大陸王者となった史上8人目の選手となりました。
名 前 | ロナウド・デ・アシス・モレイラ |
出身地 | ポルト・アレグレ |
生年月日 | 1980年3月21日 |
身長/体重 | 182m/80kg |
所属クラブ | グレミオ(ブラジル)、パリ・サンジェルマン(フランス)、FCバルセロナ(スペイン)、ACミラン(イタリア)、フラメンゴ(ブラジル)、アトレチコ・ミネイロ(ブラジル)、ケレタロ(メキシコ)、フルミネンセ(ブラジル) |
ポジション | FW |
利き足 | 右足 |
ロナウジーニョのプレースタイル
独創的なアイデアから生み出される数々のファンタスティックなプレーは、見る人を楽しませてくれます。(後ほどスーパープレイ動画を紹介します)
ロナウジーニョ自身も楽しみながら笑顔でプレーするシーンが多くみられました。ロナウジーニョを差し置いて、あれだけ真剣勝負の試合を楽しむ選手はいないでしょうね。
スピードに乗った直線的なドリブル、リフティングで相手を翻弄するプレー、思いもよらないアイデアで相手を抜き去るフェイント、どれをとっても超一流。
そして、ロナウジーニョといえばエラシコ。アウトサイドでボールを一回外にはたいたと思いきや、足首だけの動きで即座に切り返すフェイントですが、はっきり言って難しいです。プロでも試合で実際に使う選手はそれほど多くはありません。それをいとも簡単に、しかもスピードに乗った状態でもできてしまう、世界で一番エラシコがうまいといっても過言ではないですね。
ちなみに、このエラシコはなんとあのセルジオ越後氏が、若かりし頃に編み出して試合で使ったと自分で言っていました。
今、森保ジャパンで最も輝きを放っている中島翔哉選手のモットーは「サッカーを楽しむ」です。その中島が子供のころに憧れの選手だったのがロナウジーニョだそうです。楽しみながらプレーをする姿は共通していますね。
ロナウジーニョのスーパープレイで最も印象に残ったのは「ノンステップトーキック」でゴール!
私が個人的に一番衝撃的で今でもよく覚えているスーパープレイは、2004-05UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦チェルシー戦の2ndレグで見せた「ノンステップトーキック」でのゴールです。
ペナルティアークのど真ん中でイニエスタからパスを受けたロナウジーニョは、その場で腰を2回振るフェイントをしたあと、まさかのノンステップシュート。相手DFも、世界的名手のGKチェフも意表を突かれて一歩も動けず、そのままボールはゴール左に吸い込まれました。
真夜中にテレビの前で見ていましたが、鳥肌が立つくらい異次元な発想のゴールでした。
下の動画は、ロナウジーニョの現役引退を受け、その時の相手であったチェルシーがインスタグラムに投稿したものになります。
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ロナウジーニョの輝かしい現役時代の実績
ロナウジーニョの全盛期はFCバルセロナ時代か、ACミラン時代かといった論争がありますが、私はバルセロナ時代が全盛期だと思っています。
2003年にパリ・サンジェルマンから移籍し、2008年にACミランに移籍するまでの5年間、その中でも2004-05シーズン、2005-06シーズンがキャリアの全盛期といってよいでしょう。
2004-05シーズン、バルセロナはリーガで優勝、ロナウジーニョ自身はFIFA最優秀選手賞を受賞。先ほど紹介したチャンピオンズリーグチェルシー戦での「ノンステップトーキック」でのゴールもこのシーズンに生まれたものです。
2005-06シーズンも、リーガを2連覇。UEFAチャンピオンズリーグも制し、2冠を達成しています。自身も2年連続でFIFA最優秀選手賞を受賞。また、UEFA年間最優秀選手賞やバロンドールなど賞を総なめにするほどの活躍をみせていました。
【ロナウジーニョ全盛期のスーパープレイ動画(あっという間の約12分)】(FM24/7様に感謝)
在籍 | クラブチーム | 出場 | 得点 |
1998-2001 | グレミオ(ブラジル) | 44 | 21 |
2001-2003 | パリ・サンジェルマン(フランス) | 55 | 17 |
2003-2008 | FCバルセロナ(スペイン) | 145 | 70 |
2008-2011 | ACミラン(イタリア) | 76 | 20 |
2011-2012 | フラメンゴ(ブラジル) | 33 | 15 |
2012-2014 | アトレチコ・ミネイロ(ブラジル) | 45 | 16 |
2014 | ケレタロ(メキシコ) | 25 | 8 |
2015 | フルミネンセ(ブラジル) | 9 | 0 |
ナイキのCM論争
ロナウジーニョがボールを一度も下に落とさずにゴールバーに4回連続当てる、という離れ技が公開されたとき、「CG合成じゃないのか?」、「いや、ロナウジーニョならやりかねない」とその真偽について論争が勃発しました。
ナイキも本人も合成を否定していますが、こんなすごいことをやってのけているのに、奥の方にいる他の選手は全く無関心であるなど不自然な点があるのは否めません。
ただ、こういうのは謎のまま終わらせた方が面白いのかもしれませんね。
まとめ
2018年1月に現役を引退してから、散財し尽くしたのか分かりませんが、同年11月には違法建築の罰金命令の支払いが滞ったとして裁判所からパスポート没収と、差し押さえた口座の残高が約775円だったという衝撃のニュースがありました。
詳しくは、下の記事をお読みください。

こういうニュースがきっかけで、ロナウジーニョの全盛期を思い出された方がいたのではないでしょうか。
ロナウジーニョほどのエンターテナー性があれば、今後の活躍の場は世界中にあると思いますので、次はよいニュースを期待したいですね!
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