サッカーをあまり知らない人でもロナウジーニョという名前は聞いたことあるんじゃないでしょうか。
かつてブラジル代表としてW杯を制し、名門バルセロナ、ACミランといった超ビッグクラブで大活躍したブラジルのファンタジスタです。
2018年11月、そんなロナウジーニョに関する衝撃的なニュースが飛び込んできました。
要約すると、
「ロナウジーニョが罰金未払いで、パスポート没収。裁判所が口座を差し押さえたところ、その残高は25レアル(約775円)しかなかった。」
いったいどういうことなんでしょうか?
違法建築で罰金
ことの発端は、ロナウジーニョと代理人である兄のロベルトが、ブラジルの自然保護地区で違法建築を行ったとして裁判所から850万レアル(約2億6000万円)の罰金命令があったにもかかわらず、滞納していたことだそうです。
2億6000万円という金額は一般人からすればかなり高額ですが、ロナウジーニョほどの高額収入を得ていた人からすれば払えそうな金額のように思えますよね。
それも払えないということは、相当お金に困窮していると思われます。
ロナウジーニョの現在は?
Foram dias de muito carinho e alegria que recebi aqui, um povo muito alegre, com muita energia que me fez sentir em casa e me mostrou um pouco da cultura de sua cultura. Não deu pra conhecer tudo, fica para uma próxima visita. Obrigado Nairóbi, Kisumu, #Betika , Quênia! 🤙🏾 🇰🇪 pic.twitter.com/wXuyi5m3lz
— Ronaldinho Gaúcho (@10Ronaldinho) 2018年11月12日
ところでロナウジーニョは現在何をしているのでしょうか。
ACミランを退団したあとは、ブラジルのクラブチームを転々として、2018年1月に現役引退を表明しました。
経歴を簡単に振り返ってみましょう。
多くの人の記憶にあるのは、スペインの名門FCバルセロナで輝いていたときでしょう。
2003年にパリ・サンジェルマンから移籍したロナウジーニョは、バルセロナでリーガ優勝を2度、UEFAチャンピオンズリーグを1度制覇しています。そして自身は2005年にバロンドールに輝いています。
バルセロナで5年過ごしたあとは、2008年からACミランに活躍の場を移します。
ACミランで3年過ごしたあとは、母国ブラジルのフラミンゴでプレー。
2012年6月にアトレチコ・ミネイロに移籍し、リベルタドーレス杯を初制覇。欧州チャンピオンと南米チャンピオンに輝いた史上8人目となりました。
その後はケレタロ、フルミネンセと移籍し、最後のクラブ・フルミネンセを退団してからは無所属状態が続き、2018年1月に37歳で現役を引退しました。
現役引退後は、FCバルセロナの大使としての仕事や、スポンサー契約するナイキと一緒に仕事をしたりしていたようです。
また、音楽が大好きなロナウジーニョはバンドを組んでおり、音楽活動もしていたようですね。
本当に借金地獄なの?
口座には約775円しかないけど、口座以外の現金を持っているのでは!?と思いませんか。
しかし、パスポートを没収されたら困るのはロナウジーニョ自身なので、他に現金があれば払うでしょう。
払っていないということは口座に入っている以外の現金も持ち合わせていないと考える方が自然ですね。
もっとも、現金でなくても、家や高級車といった資産はありそうです。
名門クラブで活躍し、全盛期の頃、当時としては破格の約12億円いう高額年俸をもらっていたロナウジーニョです。派手な暮らしをしていてもおかしくありません。
実際、現役時代から夜遊びは好きなようでしたからね。
現役時代にたくさん稼いでいた人は、引退後に破滅する例は少なからずあります。
現役時代から金遣いが荒く引退後もその感覚で使い続けて破綻する人、セカンドキャリアで巨額の投資をして失敗して破綻する人など、一気に借金地獄に陥った有名なプロスポーツ選手は結構います。
ロナウジーニョがどういうパターンでお金がないのか真偽のほどは不明ですが、借金地獄に陥ってる可能性は十分にあると思います。
なぜパスポート没収!?
裁判所はロナウジーニョと代理人の兄のパスポートを没収したということですが、海外への逃亡を防ぐためのようです。
財産を処分してでもきちっと払ってもらうためでしょう。
ただ、ロナウジーニョは世界的スーパースターとして、現役を引退した現在でもナイキとスポンサー契約を結び世界を股にかけてビジネスをしている人物です。
パスポートを取り上げたら、お金を稼ぐビジネスができなくなってしまいますよね。本末転倒のような気がしますが・・・
兄ロベルトが原因!?
今回の騒動の原因のひとつとして、代理人であり兄であるロベルト氏が絡んでいる点があると考えられます。
ロベルト氏は、Jリーグのコンサドーレ札幌でもプレーしたことがある人物ですが、現役引退後にロナウジーニョの代理人を務めています。
2012年には脱税とマネーロンダリング(資金洗浄)で実刑判決を受けています。
そういった経歴からすれば、今回もロナウジーニョが罰金の支払いをできなくなった一因として、兄ロベルトが大いに関わっているのではないかと推測できます。
まとめ
プレーで人を沸かせ、ファンから愛された男、ロナウジーニョの落ちぶれる姿は見たくありません。
ロナウジーニョがプレー中に見せるあの笑顔で、また世界中のサッカーファンを笑顔にさせてほしいと思います。

今回の問題が解決したら、日本にも是非来てほしいですね。
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