1月21日、アジアカップ2019、決勝トーナメント初戦(ラウンド16)のサウジアラビア戦が行われました。
結果は冨安の代表初ゴールにより1-0で日本の勝利!ベスト8進出決定!
準々決勝の相手は、ヨルダンにPK戦で競り勝ったベトナム!
まさかベトナムが勝ち上がってくるとは予想外でしたね。
前回のグループリーグ最終節・ウズベキスタン戦ではスタメンを10人入れ替え、総力戦で勝利しました。

ここからは負けたら終わりのノックアウトステージ、ウズベキスタン戦で森保監督が選んだスタメンは以下のとおりです。
グループリーグ第2戦のオマーン戦とほぼ同じでしたね。
大迫は怪我から復調しているものの、大事をとってスタメンは外れています。代わりは、北川ではなく、ウズベキスタンでゴールという結果を残した武藤がスタメンに起用されています。
ボランチも塩谷・青山コンビがよかっただけに今回もスタメン起用するのではないかと予想しましたが、蓋を開けてみればもとのレギュラー組の復帰となりました。青山はウズベキスタン戦で右ひざを痛めたため、今回はベンチにも入っていません。
それではサウジアラビア戦を振り返っていきましょう。
【前半】冨安の代表初ゴールで、堂安の記録を塗り替える
前半は、1点が入るまではチャンスらしいチャンスはありませんでした。
前半20分ようやく試合が動きました。
左サイドでロングボールを受けた原口がドリブルからセンタリング。それが相手DFに当たってコーナーキックを得ました。
柴崎が蹴ったコーナーキックから、20歳の冨安が打点の高いヘディングシュートで先制点。相手DFよりも頭1つ抜け出ていました。
冨安は代表初ゴールで、20歳77日でのゴールは、グループリーグの初戦トルクメニスタン戦で堂安が決めたアジアカップ日本代表最年少ゴール記録を塗り替えました。
後半34分、日本にピンチが訪れました。サウジアラビアの警戒すべき選手、19番のファハド・アルムワラドの突破から、こぼれ球を11番のハタン・バヒブリが左足で巻くようなシュート。わずかにゴール横にそれて助かりました。2人とも要注意ですね。

前半39分、武藤が累積2枚目のイエローカードをもらいました。日本が勝った場合、次戦のベトナム戦に出場することはできません。もったいないイエローでしたね。

【後半】日本は防戦一方
日本の決定的なチャンスは後半15分、左サイドでオフサイドぎりぎりのところを飛び出した武藤が3対2の状況を作り出します。
中には南野、さらに奥には堂安が待ち構えていました。武藤はシュート、パスの選択肢がありましたが、自分で強引にシュート。相手にあたりゴールとはなりませんでした。
それ以外は多くの時間で、サウジアラビアの攻撃に苦しめられました。
エースの19番ファハドにスピードとテクニックで吉田がかわされてピンチを招くこともありました。
サウジアラビアのシュートの精度の低さに助けれらた部分も多々ありました。
日本の攻撃に手詰まり感を出てきた後半32分、南野に代わって伊東が途中出場。
そのスピードを活かして右サイドを走り回り、右サイドを活性化させました。
後半40分、伊東→原口とつないでセンタリングを上げるも、反対にカウンターを受け一転ピンチに。サウジアラビアの波状攻撃を日本のディフェンダー陣が身体を張ってなんとかしのぎました。
後半43分、堂安に代わって塩谷を投入。サウジアラビアの止まらない攻撃をなんとか阻止したいという意図だと思います。
後半46分、足がけいれんし始めた武藤に代わって北川を投入。すべて交代枠を使い切りまさに総力戦。
アディショナルタイム4分も、サウジアラビアの猛攻が続きます。長く長く感じましたが、なんとか守り切りました。
サウジアラビアのシュート数15本、日本のシュート数5本。
いかに日本が苦しみながら勝ったかを物語っています。
サウジアラビア戦での全出場選手を採点
独自に10段階で評価してみました。
権田6.5 特にこれといったミスもなく終始安定ししたプレーで無失点に。
長友5.5 得意の攻撃参加がほとんど見られず。こちらのサイドから結構やられていた。
酒井6.0 右サイドも攻撃参加がほとんど見られなかったが、守備で奮闘。
冨安7.0 安定したディフェンスで無失点に貢献した上、ゴールも決め存在感を見せつけた。
吉田5.5 ディフェンスラインを統率したものの、軽いディフェンスで相手にかわされピンチを招く場面も。
柴崎5.5 やや安定感が欠ける印象も。守備はコンビの遠藤に助けられた感じ。
遠藤6.5 ディフェンスの球際も強く、攻撃の起点にもなった。
原口6.5 よく走り守備にも貢献。先制点のきっかけにもなった。
南野5.5 ここ最近結果が伴わないため、やや焦りが見えるプレーも。周りとの連携もやや不安。
堂安5.5 効果的な攻撃をすることができず。
武藤6.0 悪くはなかったが、決定機は決めておきたいところ。
伊東6.0 得点の匂いまではなかったが、得意のスピードで右サイドをかき回した。
北川と塩谷は出場時間が短すぎるため、採点不能。
【スタメン】(選手名をクリックすると選手情報の記事に飛びます)
GK | 権田修一(29) | サガン鳥栖 | 6.5 | |
DF | 長友佑都(32) | ガラタサライ | 5.5 | |
DF | 冨安健洋(20) | シント=トロイデン | 5.5 | |
DF | 吉田麻也(30) | サウサンプトン | 7.0 | |
DF | 酒井宏樹(28) | マルセイユ | 6.0 | |
MF | 遠藤 航(25) | シント=トロイデン | 6.5 | |
MF | 柴崎 岳(26) | ヘタフェ | 5.5 | |
MF | 堂安 律(20) | フローニンゲン | 後半44分OUT | 5.5 |
MF | 原口元気(27) | ハノーファー | 6.5 | |
MF | 南野拓実(23) | ザルツブルク | 後半32分OUT | 5.5 |
FW | 武藤嘉紀(26) | ニューカッスル | 後半47分OUT | 6.0 |
【途中出場】
MF | 伊東純也(25) | 柏レイソル | 後半32分IN | 6.0 |
MF | 塩谷司(30) | アル・アイン | 後半44分IN | ー |
FW | 北川航也(23) | 清水エスパルス | 後半47分IN | ー |
試合後のインタビュー
森保監督
- タフで厳しい戦いは覚悟していたが、想像以上に我慢強く戦わなくてはいけないところ、選手は粘り強く戦ってくれた。
- 攻撃をしかけたかったが、サウジが攻撃的なチームということは分かっていた。押し込まれてカウンターを狙っていくということをやってきた。
- 中2日で最善の準備をし、応援してくれる人に勝利を届けたい。
まとめ
前回のアジアカップ2015では、準々決勝でUAEにPK戦の末敗れて、ベスト8止まりでした。
今回の準々決勝の相手はベトナムです。ベトナムはグループDを3位で突破したFIFAランキング100位のチームです。
ただ、ベトナムは最近めきめきと力をつけてきているチームなので、油断は禁物です。

準々決勝・ベトナム戦
- 2019年1月24日22:00(日本時間)キックオフ
- テレビ朝日系、NHK BS1にて放送
コメント