塩谷司のプレースタイル。広島からアルアインに移籍し、日本代表に復帰【動画あり】

塩谷のプレースタイル DF

アジアカップ2019、グループリーグ最終節ウズベキスタン戦で決勝点となる強烈なミドルシュートを決め、一躍注目を浴びることとなった塩谷司選手。

 

負傷した守田英正に代わって追加招集され、今大会ボランチとして初出場を果たした試合で強いインパクトを残しました。

 

前回のアジアカップ2015ではメンバーに選ばれながらも出番はありませんでした。そして今回は3年3カ月ぶりとなる代表復帰。

 

はじめに代表復帰までの塩谷の経歴についてご紹介した上で、塩谷のプレースタイルを解説した方が分かりやすいと思いますので、プロフィール→経歴→プレースタイルの順でまとめてみました。

 

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塩谷司のプロフィール

 

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塩谷は北京世代。北京五輪には出ていませんが、リオ五輪にオーバーエイジ枠で全試合出場しています。年齢的には吉田麻也乾貴士(ともに1988年生まれ)が同学年となります。

プライベートでは2013年に広島でモデルをやっていた方と結婚され、2014年には長女が誕生しています。

名 前 塩谷 司(しおたに つかさ)
出身地 徳島県小松島市
生年月日 1988年12月5日
身長/体重 182cm/80kg
所属/背番号 アル・アイン(UAE)/33
ポジション DF
利き足 右足
家族 妻(元モデル)、子供2人

 

塩谷司の経歴は?

名門・徳島商で全国へ

徳島県出身の塩谷は、小中学校は地元のクラブでプレーをし、高校は徳島の名門・徳島商業高校に入学します。

 

徳島商は冬の全国高校サッカー選手権において、最多44回出場の秋田商に次ぐ39回の出場回数を誇ります。もっとも2010年を最後に全国出場がありません。

 

塩谷も徳島商1年のときに第83回大会、2年のときに第84回大会にMFとして出場しています。

 

第83回大会は当時高校3年生だった本田圭佑(星稜)、長友佑都(東福岡)、岡崎慎司(滝川二)ら日本を代表する選手が出場していました。

第84回大会は乾貴士率いる野洲高校がセクシーフットボールで優勝した大会ですね。

 

国士館大学で柱谷哲二氏と運命を変える出会い

選手権での活躍が認められた塩谷は、国士館大にスカウトされスポーツ特待生として入学します。

もっとも、国士舘大学では思うような活躍ができず、大学4年生になるまでレギュラーを掴むことができませんでした。

転機となったのは、塩谷が大学4年のときに、国士舘大のコーチに元日本代表キャプテンでラモス瑠偉や三浦カズらとともに活躍した柱谷哲二氏が就任したことです。

 

柱谷氏は現役時代はセンターバックや守備的MFとして活躍していました。

柱谷氏はそれまでは中盤の選手だった塩谷をセンターバックとしてコンバートしたのです。そして塩谷はセンターバックとしてレギュラーを勝ち取ります。

 

もっとも、塩谷が大学を卒業する際、Jリーグクラブから声がかかることはありませんでした。

 

そして水戸ホーリーホックへ

そんな状況の中、またしても柱谷氏が塩谷の救世主となります。

塩谷が卒業した2011年に、柱谷氏がJ2の水戸ホーリーホックの監督に就任します。

柱谷監督は進路が決まっていなかった塩谷を誘い、塩谷は水戸に入団することになりました。当時DFの主力選手が抜けたこともあり、塩谷はいきなり開幕戦からレギュラーに抜てきされ、瞬く間に水戸にとって欠かせない選手に成長します。

 

今の塩谷があるのも、柱谷氏の存在なくして語れません。塩谷のディフェンダーとしての素質を見抜き、自身の経験も踏まえてみっちり鍛え上げたのでしょう。塩谷のプレースタイルの土台はまさにここにあるといってもよいと思います。

 

サンフレッチェ広島で飛躍

水戸での活躍が認められると、J1の大宮アルディージャ、清水エスパルス、サンフレッチェ広島からオファーが届きます。

そして2012年8月に広島へ完全移籍

この中で広島を選択したのは、柱谷氏の勧めだったからだそうです。広島の当時の監督は現日本代表の森保一氏。柱谷と森保はともに日本代表で闘った仲間です。柱谷氏も森保氏のチームなら大丈夫だと託したのでしょう。

 

森保氏も現役時代は守備的MFで、対戦したアルゼンチン代表の監督とFWカニーヒャに、「日本にはいいボランチがいる」と評価されました。日本に「ボランチ」という言葉を広めたきっかけとなった選手でした。

 

2013年にレギュラーだった森脇良太が浦和レッズに移籍したのを機に、塩谷はレギュラーを掴みます。

広島はこのとき黄金時代。2012年に続き2013年もリーグ戦を連覇し、2015年にも3度目のリーグ優勝を果たしています。

塩谷は森保監督のもとで3度のリーグ優勝を経験し、自身も2014年~2016年まで3年連続でベストイレブンに選ばれています。

 

UAEの強豪アル・アインへ移籍

順調満帆だった広島での安泰を捨て、過酷な環境を求めてアラブ首長国連邦(UAE)の強豪アル・アインへ移籍します。

移籍金は約1億6500万円

年俸は約2億円と言われ、金目当てで移籍したなどと書かれることもありましたが、決してそんなことはありません。

UAEは日本の整った環境とは全く異なります。気温も50℃を超える日もあるとか。日本と比べるとサッカーをするには過酷な環境と言えるでしょう。

あえてその道を選んだということは、選手として精神的にも肉体的にもさらなる成長を求めて移籍したのです。

 

塩谷もサンフレッチェ広島のHPで以下のようなコメントをしています。

今はチームが苦しい状況の中、移籍についてはたくさん迷いました。
ただし、一人のサッカー選手として後悔しないように、成長できるようにと考え、決断しました。

 

塩谷がアル・アインに移籍したことを知らない人も多くいたと思いますが、塩谷がアル・アインで脚光を浴びたのは2018年クラブワールドカップでした。

開催国枠としてアル・アインの一員として4試合全部に出場し、DFながら2得点を記録しています。決勝戦ではレアル・マドリード相手に1-4で完敗しましたが、塩谷のヘディングゴールで一矢を報いました。

 

塩谷司のプレースタイル

塩谷は柱谷哲二、森保一という守備のスペシャリスト2人によって育てられ、守備のスペシャリストに成長しました。

 

塩谷と柱谷はともに身長182cmで体格的には似ているんですね。

現役時代は1対1に負けない激しいプレーで闘将と呼ばれた柱谷に徹底的に守備の基本を叩きこまれたのだと思います。

塩谷のプレースタイルの特徴は、対人的な強さにあります。顔が小さいのか童顔なのか、なんとなく細いイメージがありますが、実は結構しっかりした体格(182cm/80kg)なので、相手と競っても負けない強さがあります。

また、センターバックだけでなく、サイドバックボランチもこなします。

アジアカップ2019で初出場したウズベキスタン戦は、ボランチでの出場となりました。

 

もう一つの特徴は、攻撃にも参加する攻撃的デフェンダーということです。もちろん根底にはしっかりした守備があっての攻撃ということになりますが。

ミドルシュートが得意です。

大学3年まではもともとMFの選手だったので、攻撃するのも好きなんでしょう。そして点も取るという。2014年には広島でリーグ戦6ゴールを記録しています。

 

攻撃的な塩谷がよく分かる動画

 

日本代表では

塩谷は2014年にアギーレ元監督のもとで代表デビューを飾りました。

アジアカップ2015のメンバーに選ばれるも出場機会はありませんでした。

ハリルホジッチ元監督のもとでは、2015年10月のワールドカップ予選のときに選ばれましたが、このときも出番はありませんでした。そこからアジアカップ2019で追加招集されるまで実に3年3カ月間日本代表から遠ざかっていました。

 

2016年には当時広島で活躍していた27歳の塩谷に、オーバーエイジ枠でリオ五輪に出るチャンスが巡ってきました。世代的には2008年の北京五輪世代ですが、北京五輪には出場していません。

 

センターバックとして植田直通と組んだ塩谷でしたがかみ合わず、初戦ではナイジェリア相手に4得点奪うも5失点して敗退。結局1勝1分け1敗でグループリーグ敗退となり、オーバーエイジ枠は失敗とまで言われることもありました。

 

3年3カ月ぶりに復帰したアジアカップ2019。守田の代役という位置づけで追加招集されたわけですが、ウズベキスタン戦ではスーパーゴールのみならず、ボランチとしての役割もしっかり果たすことができたと評価できます。

 

今手薄なボランチ陣。塩谷が代表のボランチでも十分通用したことは、日本代表にとってプラスの要素になりました。

センターバックも、ボランチも、サイドバックもできるポリバレントな塩谷は、今後も日本にとって重要なピースとなるはずです。

個人的には、得点も期待できるボランチとして使うのが一番面白い選択肢だと思っています。

 

まとめ

今の日本代表では塩谷は控え組。

ただ、ユーティリティプレイヤーの塩谷は、レギュラー組が怪我をした、累積警告で試合に出られないなどの不測の事態にも、レベルを落とさずに起用できる貴重な存在です。

総力戦で戦うと公言している森保ジャパンにとって心強い選手の復帰、そしてアジアカップでの得点は嬉しいニュースでしたね。

これからも塩谷から目が離せません!

 

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