読者の方より、東京オリンピックのメンバー案をいただきましたので、今回はこちらを基に私の見解をお伝えさせていただきます。
その前に、惨敗を喫したU-23アジア選手権のときのスタメンをおさらいしておきます。
第1戦サウジアラビア戦(1-2)敗戦
小川(航)
食野 旗手
杉岡 田中(駿) 田中碧 橋岡
古賀 岡崎 渡辺
大迫
第2戦シリア戦(1-2)敗戦
上田
食野 森島
相馬 松本 齋藤(未) 橋岡
町田 岡崎 渡辺
大迫
第3戦カタール戦(1-1)引き分け
小川(航)
食野 旗手
杉岡 田中碧 田中(駿) 相馬
町田 立田 橋岡
大迫
3戦とも3-4-2-1のフォーメーションを貫いていますね。
サッカー東京五輪メンバーとスタメン読者案
スタメンは4-5-1です。
大迫
安部 久保 堂安
中山 長谷部
板倉 吉田 冨安 菅原
山口
森保監督は3バックにこだわりを見せていますが、今は各クラブでも4バックが主流となっているため、選手の戦術浸透を考慮して4バックを推奨しています。
また視聴率低下が叫ばれる中、サッカー人気回復のために欧州で活躍する3人を2列目に並べました。
安部裕葵(バルセロナB)
久保建英(マジョルカ)
堂安律(PSV)
の3人です。
これにオーバーエイジ(OA)として大迫勇也を加えた面々は魅力的であり、戦術面でも人気面でも効果を発揮するのではないでしょうか。
またボランチ、ディフェンダーに目を移すと、OAとして長谷部誠、吉田麻也の2人を選出しています。
日本開催のオリンピックのため、選手たちには想像を絶するプレッシャーが掛かることが容易に想像できます。
久保、堂安もまだまだビッグマッチに慣れているとは言えないため、グラウンド内で選手を落ち着けることができるリーダーシップを持つ長谷部、吉田を入れる効果は大いにあるでしょう。
気になるのが、森保監督が彼らをコントロールできるかどうかであり、長谷部、吉田の若手選手への影響力をどのようにみるかです。
昨今の状況から選手が森保監督の言うことを聞かなくなってしまうということも十分にあり得るため、どのような判断をするか。
吉田はフル代表でも一緒に戦っていますが、長谷部は前回のW杯後に代表引退を表明しており、森保監督との関係がありません。その点が気になります。
面白いのはGKとして山口瑠伊を選んでいるところでしょう。
山口はフランス人とのハーフであり、現在はスペイン2部に所属するエストレマドゥーラに所属しています。こちらも海外での経験を買ったものと思われます。
サブの面々に目を移すと、これまでU23代表として結果を残してきたメンバーが順当に入っています。
(サブ)
前田大然、三好康児、食野亮太郎、田中碧、相馬勇紀、町田浩樹、大迫敬介(GK)
U23アジア選手権は悔しい結果に終わりましたが、食野、田中碧、相馬の3人はアピールに成功していると言えます。
逆に町田、大迫は失点に絡んでしまっている部分もあるので、スタメンにはならないという予想なのでしょう。
個人的には今の日本代表よりも魅力あるメンバーだと思っています。しかし選手選考の権限を持つ、森保監督がどのように考えるかでしょう。
東京五輪まで森保監督は続投するか?
東京オリンピックのメンバー予想をする中で、まず検討すべきなのは森保監督の続投有無です。個人的には森保監督は本大会までどんな結果であろうと続投すると予想しています。
理由としては3つあります。
①森保監督の意思
U23アジア選手権での敗戦後に森保監督は進退を決めるのは自分ではないと答えています。
自ら職を辞するタイプの監督であれば、オリンピックまでのプレッシャーに負け、この時点で辞任することも考えられたはずです。
しかし、森保監督は辞任という道を選んではいないことから、辞職はしないと考えています。
②JFAのメンツ
次にJFAのメンツです。
技術委員が日本代表の監督選考を行いますが、前回のロシアワールドカップでもハリルホジッチ監督を直前で更迭していることもあり、2連続で更迭することはJFAの監督選考の質を疑われることになります。
そのためJFAのメンツを潰さないためにも監督交代に踏み切らないと考えています。
③後任監督が見つからない
最後に後任監督が見つからないという点です。
オリンピックまで半年を切ったこのタイミングで監督に就任するのはかなりのリスクのため、監督の成り手が見つからないでしょう。
Jリーグも来季への陣容が固まっていることもあり、Jリーグ監督から日本代表監督への就任もこのタイミングではありえません。
また安易に引き受けて結果が出なかった際に、二度と監督業に携われなくなる可能性もあるため、後任監督がそもそも見つからないのではないかと予想しています。
森保監督の戦術と東京五輪のスタメン予想はこれだ!
森保監督は3バックに拘っていますが、これはサンフレッチェ広島における成功体験からくるものでしょう。
サンフレッチェでは4バックをほとんど採用しておらず、追い詰められた状況で自分が慣れていない戦術を導入することはないのではないでしょうか。
参考までに広島が2013年に優勝した際のフォーメーションとメンバーは以下です。
3-4-2-1
佐藤
高萩 石原
山岸 森崎 青山 ミキッチ
水本 千葉 塩谷
西川
基本的にこのフォーメーションと戦術が森保監督の頭にはあるのではないでしょうか。
そう考えると、結果が出なかったにも関わらず、森保監督がU23アジア選手権で3-4-2-1を貫いたこと、またE1でも広島の戦術を知る佐々木を重宝した理由が見えてきます。
このフォーメーションと当時のメンバーの特性を考えると、以下のようなメンバー選考が浮かび上がります。
前田
久保 堂安
杉岡 田中碧 青山 橋岡
佐々木 富安 板倉
西川
OAとして、森保監督の指導経験がある青山敏弘、佐々木翔、西川周作を招集し、当時の広島の戦術を再現するという案です。
おそらく、本当にこのメンバーになったとしたら日本中から非難が殺到することでしょう。
しかし個人的には森保監督が続投するしかないのであれば、世間の意見など顧みず、自分の戦術を知っているメンバーを招集するしかないと考えています。
少なくとも、私が森保監督の状況に追い詰められていたとしたら、このメンバー選考をするという考えが浮かびます。
まとめ
読者からのアイデアを基に日本代表メンバーの選考を検討しましたが、私の予想通りのメンバーになったとしたらかなりの批判が集まるでしょう。
しかし森保監督はそこまで追い詰められた状況であり、さらに戦術の引き出しも見いだせない状況になっています。
ここから親善試合を重ねることで、どのようなメンバー選考になるのか注目されますが、私の予想を裏切る結果になってほしいと願っています。
コメント
取り上げていただき有難うございます。
此度の惨敗からブラジル遠征の様に4バックに戻すかで選出メンバーは変わりますね。
プレーメーカーとして柴崎の声が多数ですが、私は長谷部は面白いと思います。
代表引退の長谷部が東京五輪にのみ復帰という意外性、w杯後の活躍、経験値やリーダーシップは言うに及ばずです。